1.ホルモンと月経・着床

●女性の第二次性徴に最も関係するホルモンはどれか。

 1.オキシトシン

 2.エストロゲン

 3.アンドロゲン

 4.成長ホルモン

 

 

 

●性周期とホルモンについて正しいのはどれか。

 1.卵胞期の体温は上昇する。

 2.卵胞刺激ホルモン<FSH>は視床下部から分泌される。

 3.妊娠が成立しない場合の黄体の寿命は20日間である。

 4.成熟卵胞に黄体化ホルモン<LH>が作用して排卵が起きる。

 

 

 

●性周期で正しいのはどれか。

 1.卵胞はプロゲステロンの作用で発育する。

 2.子宮内膜はエストロゲンによって増殖する。

 3.排卵後に黄体化ホルモン<LH>の分泌が急激に増加する。

 4.受精が成立しないと、卵胞は白体を経て黄体になる。

 

 

 

●正常な月経周期に伴う変化で正しいのはどれか。

 1.排卵期には頸管粘液が増量する。

 2.月経の直後は浮腫が生じやすい。

 3.黄体から黄体形成ホルモン<LH>が分泌される。

 4.基礎体温は月経終了後から徐々に上昇して高温相になる。

 

 

 

●Aさん(30歳、女性)。月経周期は28日型で規則的である。5日間月経があり、現在、月経終了後14日が経過した。

この時期のAさんの状態で推定されるのはどれか。2つ選べ。

 1.排卵後である。

 2.乳房緊満感がある。

 3.子宮内膜は増殖期である。

 4.基礎体温は低温相である。

 5.子宮頸管の粘液量が増加する。

 

 

 

●性周期が規則的で健常な成人女性において、着床が起こる時期に血中濃度が最も高くなるホルモンはどれか。

 1.アルドステロン

 2.プロゲステロン

 3.エストラジオール

 4.黄体形成ホルモン<LH>

 5.卵胞刺激ホルモン<FSH>

 

 

 

●正常な性周期である健常女性の10週間の基礎体温を図に示す。

直近の排卵日はどれか。 

 1.①

 2.②

 3.③

 4.④

 5.⑤

 

 

 

●性周期とホルモンについて正しいのはどれか。

 1.増殖期は基礎体温が上昇する。

 2.プロラクチンによって排卵が起こる。

 3.プロゲステロンは子宮内膜の増殖を促進する。

 4.排卵直前に黄体形成ホルモン<LH>値が高くなる。

 

 

 

●排卵のある正常な月経周期で正しいのはどれか。

 1.黄体は形成後1週間で萎縮する。

 2.エストロゲンの作用で子宮内膜が分泌期になる。

 3.発育した卵胞の顆粒膜細胞からプロゲステロンが分泌される。

 4.エストロゲンのポジティブフィードバックによって黄体形成ホルモンの分泌が増加する。

 

 

 

●女子の第二次性徴に最も関与するホルモンはどれか。

 1.エストロゲン

 2.オキシトシン

 3.成長ホルモン

 4.甲状腺ホルモン

 5.テストステロン

 

 

 

●思春期の月経で正しいのはどれか。

 1.基礎体温が二相性になると初経が発来する。

 2.BMIが低いほど初経発来が早い。

 3.続発(性)無月経の原因は視床下部性が多い。

 4.月経周期は初経後2年で整順化する。

 

 

 

●思春期の続発性無月経について正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.ストレスが誘因となる。

 2.乳房の発育は認められない。

 3.急激な体重の増減と関連する。

 4.妊娠を希望するまで治療対象にならない。

 5.診断基準の1つとして5か月以上の月経停止がある。

 

 

 

●不妊症とその原因の組合せで正しいのはどれか。

 1.卵管の疎通性障害ー骨盤腹膜炎

 2.子宮形態異常ー子宮内膜症

 3.造精能の障害ー勃起不全

 4.受精障害ーエストロゲン分泌不良

 

 

 

●性感染症<STD>について正しいのはどれか。

 1.経口避妊薬の内服が予防に有効である。

 2.患者のパートナーは治療の対象ではない。

 3.10代では性器ヘルペスの罹患が最も多い。

 4.性器クラミジア感染症の罹患は不妊症の危険因子である。

 

 

 

●女性の性器クラミジア感染症で誤っているのはどれか。

 1.症状が顕在化しやすい。

 2.不妊の原因となることがある。

 3.パートナーも治療が必要である。

 4.骨盤腹膜炎を発症することがある。

 

 

 

●女性の不妊症の原因になる可能性がある性感染症<STD>はどれか。2つ選べ。

 1.梅毒

 2.淋菌感染症

 3.性器ヘルペス

 4.尖圭コンジローマ

 5.性器クラミジア感染症

 

 

 

●不妊症について正しいのはどれか。

 1.6か月避妊せずに性交渉があっても妊娠しない状態である。

 2.頻度は妊娠を希望し避妊しないカップル10組に3組である。

 3.不妊治療は保険適用である。

 4.女性の年齢と不妊症の治療効果は関係しない。

 5.男性側の原因は7割程度である。

 

 

 

●Aさん(16歳、女子)。身長160cm、体重40Kg。1年で体重が12Kg減少した。Aさんは6か月前から月経がみられないため婦人科クリニックを受診し、体重減少性無月経と診断された。

今後、Aさんの無月経が長期間続いた場合、増加することが予想されるのはどれか。

 1.血糖値

 2.骨吸収

 3.体脂肪率

 4.エストロゲン

 

 

 

●梅毒について正しいのはどれか。

 1.ウイルス感染症である。

 2.感染経路は空気感染である。

 3.治療の第一選択薬はステロイド外用薬である。

 4.梅毒血清反応における生物学的偽陽性の要因に妊娠がある。

 

 

 

●不妊の原因となるのはどれか。

 1.性器ヘルペス

 2.淋菌感染症

 3.重複子宮

 4.高血圧症

 5.糖尿病

 

 

 

●不妊症について正しいのはどれか。

 1.約6割は原因不明である。

 2.検査に基礎体温測定がある。

 3.治療の1つに不妊手術がある。

 4.女性の年齢は治療効果に影響しない。

 

 

 

●日本の人工妊娠中絶で正しいのはどれか。

 1.配偶者の同意が必須である。

 2.妊娠10週以降は死産の届出が必要である。

 3.実施が可能なのは妊娠22週未満の場合である。

 4.実施率は母の年齢が20~24歳よりも20歳未満の方が高い。

 

 

 

●梅毒について正しいのはどれか。

 1.ワクチンによる予防が可能である。

 2.パートナーの検査は不要である。

 3.ウイルス感染症である。

 4.ばら疹を認める。

 

 

 

●閉経に近づくと上昇するホルモンはどれか。2つ選べ。

 1.エストロゲン

 2.プロラクチン

 3.プロゲステロン

 4.黄体形成ホルモン<LH>

 5.卵胞刺激ホルモン<FSH>

 

 

 

●更年期女性の特徴はどれか。2つ選べ。

 1.平均閉経年齢は55歳である。

 2.性腺刺激ホルモンの分泌は減少する。

 3.プロゲステロンの低下によって骨量が減少する。

 4.閉経後は高脂血症<脂質異常症>の発症が増加する。

 5.更年期症状の出現には社会的・心理的要因が影響する。

 

 

 

●骨粗鬆症で正しいのはどれか。

 1.罹患率に男女差はない。

 2.喫煙習慣はリスク因子である。

 3.アルコール摂取とは無関係である。

 4.プロラクチン分泌の低下で骨形成が抑制される。

 

 

 

●更年期女性の骨粗鬆症の予防で適切でないのはどれか。

 1.禁煙

 2.有酸素運動

 3.カロリー制限

 4.ビタミンDの摂取

 

 

 

●高齢女性に生じやすい疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。

 1.腟炎ー腟分泌物の酸性化

 2.外陰炎ープロゲステロンの減少

 3.子宮脱ー骨盤底筋群の筋力低下

 4.子宮体癌ープロラクチンの増加

 

 

 

●萎縮性腟炎に伴う状態について正しいのはどれか。

 1.性交痛

 2.白色の帯下

 3.腟壁の肥厚化

 4.腟の自浄作用の亢進

 5.エストロゲン分泌の増加

 

 

 

●更年期障害の女性にみられる特徴的な症状はどれか。

 1.異常発汗

 2.低血圧

 3.妄想

 4.便秘

 

 

 

●Aさん(50歳、女性)は、急に体が熱くなったり汗をかいたりし、夜は眠れなくなり疲れやすさを感じるようになった。月経はこの1年間で2回あった。

Aさんのホルモンで上昇しているのはどれか。2つ選べ。

 1.エストロゲン

 2.プロラクチン

 3.プロゲステロン

 4.黄体形成ホルモン<LH>

 5.卵胞刺激ホルモン<FSH>

 

 

 

●閉経について正しいのはどれか。

 1.月経は永久に停止する。

 2.子宮機能の低下で生じる。

 3.原発性無月経のことである。

 4.月経が3か月みられない時点で閉経と判定する。

 

 

 

●加齢に伴うエストロゲンの減少が発症に関連している疾患はどれか。2つ選べ。

 1.白内障

 2.直腸癌

 3.子宮頸癌

 4.骨粗鬆症

 5.脂質異常症

 

 

 

●エストロゲン低下によって更年期の女性に起こるのはどれか。

 1.骨量の低下

 2.内蔵脂肪の減少

 3.脳血流量の増加

 4.HDLコレステロールの上昇

 

 

 

●更年期女性のホルモン補充療法によってリスクが低くなるのはどれか。

 1.乳癌

 2.骨粗鬆症

 3.子宮体癌

 4.静脈血栓症

 

 

 

●閉経について正しいのはどれか。

 1.閉経すると腟の自浄作用が低下する。

 2.閉経後はエストロゲン分泌が増加する。

 3.日本人の閉経の平均年齢は55歳である。

 4.10か月の連続した無月経の確認で診断される。

 5.糖尿病

 

 

 

●閉経に伴うエストロゲンの低下で生じるのはどれか。

 1.骨量の増加

 2.腟粘膜の萎縮

 3.脳血流量の増加

 4.血中LDLコレステロールの減少

 

 

 

2.妊娠期

妊娠の成立について正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.プロラクチンの急増によって排卵が促される。

 2.排卵後、卵子が受精能を有するのは通常24時間である。

 3.射精後、精子が受精能を有するのは通常80時間である。

 4.着床は受精後7日前後である。

 5.受精後、プロゲステロンの分泌がなくなる。

 

 

 

●妊娠の成立で正しいのはどれか。

 1.精子の受精能力は射精後12時間である。

 2.卵子の受精能力は排卵後48時間である。

 3.受精は卵管膨大部で起こる。

 4.受精後24時間で着床する。

 

 

 

●妊娠中の内分泌系の変化で妊娠初期に急増し、以降漸減するのはどれか。

 1.プロゲステロン

 2.エストリオール(E

 3.hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)

 4.hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

 

 

 

●妊娠16週の状況で正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.胎盤が完成している。

 2.初産婦は胎動を感じる。

 3.胎児の体重は約500gである。

 4.基礎体温は高温相を維持している。

 5.超音波ドプラ法で胎児心音を聴取できる。

 

 

 

●妊娠に伴う身体の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.腸蠕動の亢進

 2.腟分泌物の減少

 3.拡張期血圧の上昇

 4.皮膚の掻痒感の増加

 5.尿中への糖の排泄増加

 

 

 

●妊娠38週の妊婦。胎位は第2頭位である。胎児心音の聴取部位を図に示す。

最も適切な聴取部位はどれか。

 1.1

 2.2

 3.3

 4.4

 

 

 

●妊娠24週の妊婦健康診査で経過は順調であると診断された妊婦が、次回に受診する時期として適切なのはどれか。

 1.1週後

 2.2週後

 3.3週後

 4.4週後

 

 

 

●ハイリスク妊娠について正しいのはどれか。

 1.多胎妊娠では過期産となりやすい。

 2.妊娠糖尿病では低出生体重児となりやすい。

 3.前置胎盤のリスクは妊娠中の喫煙量に比例する。

 4.妊娠高血圧症候群<HDP>では胎児発育不全になりやすい。

 

 

 

●妊娠高血圧症候群について正しいのはどれか。

 1.有酸素運動で軽快する。

 2.高蛋白質食で軽快する。

 3.肥満妊婦に生じやすい。

 4.胎児の健康状態への影響はない。

 

 

 

●多胎妊娠で起こりにくい妊娠中の異常はどれか。

 1.早産

 2.妊娠悪阻

 3.妊娠糖尿病

 4.ビタミンB12欠乏性貧血

 

 

 

●前置胎盤について正しいのはどれか。

 1.出血は主に内出血である。

 2.妊娠高血圧症候群<HDP>に合併する。

 3.出血は痛みを伴わない場合が多い。

 4.胎盤の下縁が内子宮口に達しないものをいう。

 

 

 

●胎児と胎児附属物について正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.妊娠4週では、Doppler<ドプラ>法で胎児心音が聴取できる。

 2.妊娠12週では、胎盤が完成している。

 3.妊娠24週では、胎児の呼吸様運動がみられる。

 4.妊娠26週では、胎児の胎位は固定している。

 5.妊娠36週では、肺胞内に十分な肺表面活性物質が分泌されている。

 

 

 

●母乳が主な感染経路となるのはどれか。

 1.成人T細胞白血病<ATL>ウイルス

 2.単純ヘルペスウイルス <HSV>

 3.トキソプラズマ

 4.風疹ウイルス

 

 

 

●血液型O型Rh(D)陰性の経産婦。夫の血液型はA型Rh(D)陽性である。

妊婦の血液検査で最も留意する項目はどれか。

 1.血色素量

 2.血小板数

 3.不規則抗体

 4.総ビリルビン値

 

 

 

●常位胎盤早期剥離のリスク因子はどれか。

 1.肥満

 2.妊娠糖尿病

 3.帝王切開術の既往

 4.妊娠高血圧症候群

 

 

 

●妊婦の感染症と児への影響の組合せで正しいのはどれか。

 1.風疹ー白内障

 2.性器ヘルペスー聴力障害

 3.トキソプラズマ症ー先天性心疾患

 4.性器クラミジア感染症ー小頭症

 

 

 

●受胎のメカニズムで正しいのはどれか。

 1.排卵は黄体形成ホルモン<LH>の分泌が減少して起こる。

 2.卵子の受精能力は排卵後72時間持続する。

 3.受精は卵管膨大部で起こることが多い。

 4.受精後2日で受精卵は着床を完了する。

 

 

 

妊娠の成立の機序で正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.原始細胞から卵子が排出される。

 2.排卵後の卵子は卵管采によって卵管に取り込まれる。

 3.受精は精子と卵子との融合である。

 4.受精卵は子宮内で2細胞期になる。

 5.着床は排卵後3日目に起こる。

 

 

 

●非妊時と比較した妊娠末期の母体の生理的変化で正しいのはどれか。

 1.呼吸数は減少する。

 2.基礎代謝率は減少する。

 3.循環血液量は増加する。

 4.甲状腺ホルモンの分泌は減少する。

 

 

 

●配偶子の形成で正しいのはどれか。

 1.卵子の形成では減数分裂が起こる。

 2.精子の形成では極体の放出が起こる。

 3.成熟卵子はXまたはY染色体をもつ。

 4.精子は23本の常染色体と1本の性染色体をもつ。

 

 

 

●受精と着床についての説明で正しいのはどれか。

 1.卵子が受精能をもつ期間は排卵後48時間である。

 2.卵管采で受精が起こる。

 3.受精卵は受精後4,5日で子宮に到達する。

 4.受精卵は桑実胚の段階で着床する。

 

 

 

●早産期の定義はどれか。

 1.妊娠21週0日から36週6日

 2.妊娠22週0日から36週6日

 3.妊娠22週0日から37週6日

 4.妊娠23週0日から37週6日

 

 

 

●Aさん(32歳、初産婦)は前置胎盤のため妊娠37週0日の午前10時から帝王切開術を受ける予定である。

手術前日の看護師の対応で適切なのはどれか。

 1.浣腸を行う。

 2.夕食が禁食となっているか確認する。

 3.輸血の準備ができているか確認する。

 4.下肢に間欠的空気圧迫装置を装着する。

 

 

 

●妊娠に伴う母体の生理的変化とその時期の組合せで正しいのはどれか。

 1.体温が低下する。ー妊娠5週ころ

 2.乳房が緊満する。ー妊娠15週ころ

 3.つわりが軽減する。ー妊娠11週ころ

 4.循環血液量が最大になる。ー妊娠32週ころ

 

 

 

●自然流産を連続( )回以上繰り返した状態を習慣流産という。

( )に当てはまるのはどれか。

 1.2

 2.3

 3.4

 4.5

 

 

 

 

妊娠中期から末期の便秘について適切なのはどれか。

 1.妊娠中期は妊娠末期と比較して生じやすい。

 2.エストロゲンの作用が影響している。

 3.子宮による腸の圧迫が影響している。

 4.けいれん性の便秘を生じやすい。

 

 

 

●妊娠期の不快症状と予防の組合せで適切なのはどれか。

 1.下肢のけいれんー葉酸の摂取

 2.つわりーにおいの強い食事の摂取

 3.便秘ー緩下薬の服用

 4.腰痛ー硬めのマットレス使用

 

 

 

●妊娠中の食事について適切なのはどれか。

 1.鉄の付加量は授乳期よりも少ない。

 2.塩分摂取量は10g/日を目標とする。

 3.葉酸は妊娠初期の摂取が重要である。

 4.エネルギーは妊娠中期の付加量が最も多い。

 5.カルシウムは20歳代女性の平均摂取量の約3倍の摂取が望ましい。

 

 

 

●女性の喫煙で正しいのはどれか。

 1.ニコチンは胎盤を通過しない。

 2.女性ホルモンの分泌を促進する。

 3.20歳以上の喫煙習慣者の割合はここ10年で増加している。

 4.妊娠中の喫煙で低出生体重児の出生率が上昇する。

 

 

 

●妊娠中の母体の要因が胎児に及ぼす影響について正しいのはどれか。

 1.飲酒の習慣による巨大児

 2.喫煙による神経管形成障害

 3.妊娠初期の風疹の罹患による先天性心疾患

 4.ビタミンAの過剰摂取による低出生体重児

 

 

 

●Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠11週である。身長160cm、体重52kg(非妊時体重50kg)である。現在は身体活動レベルⅠ(非妊時は身体活動レベルⅡ)で妊娠経過は順調である。

現時点で非妊時と比べて食事に付加することが望ましいのはどれか。

 1.糖質

 2.葉酸

 3.蛋白質

 4.カリウム

 5.カルシウム

 

 

 

●妊娠の初期と末期のどちらの時期にも起こるマイナートラブルはどれか。

 1.下肢静脈瘤

 2.掻痒感

 3.つわり

 4.頻尿

 

 

 

●妊娠32週の妊婦。「最近便秘がひどくなってきました」と言う。

保健指導で適切なのはどれか。

 1.腹部温罨法を勧める。

 2.腹部のマッサージを勧める。

 3.食物繊維の多い食品の摂取を勧める。

 4.脂肪を多く含む食品の摂取を勧める。

 

 

 

●妊娠期のマイナートラブルと保健指導との組合せで適切なのはどれか。

 1.便秘ー浣腸

 2.つわりー補食

 3.下肢けいれんー葉酸摂取

 4.頻尿ー水分制限

 

 

 

●妊婦の腰痛を緩和する指導で適切なのはどれか。

 1.妊娠体操は中止する。

 2.椅子に座る時は浅く腰かける。

 3.妊婦用ガードルの使用は避ける。

 4.靴のヒールの高さを2~3cmにする。

 

 

 

●40歳の初産婦。「高齢のため羊水検査を希望しているが、夫が受けなくてもよいと言っているため、検査を受けるかどうか迷っている」と言う。

対応で適切なのはどれか。

 1.夫の希望を優先して検査を受けないほうがよいと助言する。

 2.本人の希望を優先して検査を受けるように促す。

 3.夫婦で相談して決定することを勧める。

 4.親族会議で決定することを勧める。

 

 

 

●出生前診断のための羊水検査について適切なのはどれか。

 1.検査がもたらす母児への影響を事前に説明する。

 2.胎児に染色体異常が発見された場合は結果を知らせない。

 3.夫婦の意見が対立した場合は夫の意見を優先する。

 4.妊婦の母親から問い合わせがあった場合は検査結果を伝える。

 

 

 

●36歳の妊婦。妊娠33週5日、切迫早産で入院となった。ベッド上安静で子宮収縮抑制薬(リトドリン塩酸塩)の持続点滴静脈内注射が開始となった。入院時、血圧118/84mmHg。尿蛋白(±)、尿糖(ー)。Hb11.5g/dL、Ht34%。

入院中、最も起こりやすいのはどれか。

 1.徐脈

 2.貧血

 3.便秘

 4.浮腫

 

 

 

●流産で正しいのはどれか。

 1.胎盤が完成された後の時期が多い。

 2.妊娠12週未満に妊娠が中断した場合をいう。

 3.切迫流産の主な症状は性器出血と下腹部痛である。

 4.死亡胎児と付属物の一部とが子宮内に残存するのは稽留流産である。

 

 

 

●出生前診断について正しいのはどれか。

 1.遺伝相談は勧めない。

 2.胎児異常を理由に人工妊娠中絶はできない。

 3.治療不可能な疾患に関する診断結果は伝えない。

 4.胎児の超音波検査は出生前診断の方法に含まれない。

 

 

 

●出生前診断を目的とした羊水検査で適切なのはどれか。

 1.先天性疾患のほとんどを診断することができる。

 2.診断された染色体異常は治療が可能である。

 3.合併症として流早産のリスクがある。

 4.妊娠22週以降は検査できない。

 

 

 

●妊娠37週の妊婦。健康診査でレオポルド触診に続いて、子宮底長や腹囲の計測を受けている際に、「気分が悪くなってきました」と訴えた。

最も優先するのはどれか。

 1.起坐位にする。

 2.酸素吸入を行う。

 3.左側臥位にする。

 4.血圧測定を行う。

 

 

 

●妊娠36週の妊婦にNST(non-stress test)を行うため、分娩監視装置を装着することになった。

妊婦への説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.「胎児の健康状態を判定します」

 2.「所要時間は10分です」

 3.「排尿を済ませて下さい」

 4.「仰向けで行います」

 5.「固定用ベルトを1本使用します」

 

 

 

 

●妊娠37週の妊婦の胎児心拍数陣痛図の所見で正常なのはどれか。

 1.胎児心拍数基線が110~160bpmである。

 2.胎児心拍数基線細変動を認めない。

 3.一過性頻脈を認めない。

 4.一過性徐脈を認める。

 

 

 

 

●正常に経過している妊娠36週の妊婦が、次に妊婦健康診査を受診する時期として推奨されるのはどれか。

 1.4週後

 2.3週後

 3.2週後

 4.1週後

 

 

 

 

●正期産の時期のノンストレステスト<NST>で正常なのはどれか。

 1.20分に2回以上の一過性頻脈がある。

 2.胎児心拍数基線が80bpmである。

 3.基線細変動が5bpmである。

 4.一過性徐脈がある。

 

 

 

 

●Leopold<レオポルド>触診法で分かるのはどれか。

 1.胎向

 2.胎児の筋緊張

 3.胎盤付着部位

 4.胎児の健康状態

 

 

 

 

3.分娩期

●正常の分娩経過で正しいのはどれか。

 1.第1頭位では右臍棘腺上で胎児心音を聴取する。

 2.陣痛周期が10分以内になった時点を分娩開始にする。

 3.排臨は胎児先進部が陰裂間に常に見えている状態である。

 4.分娩第2期は子宮口全開大から胎盤が娩出するまでである。

 

 

 

●Aさん(30歳、初産婦)は、妊娠39週2日で前期破水と診断され入院した。胎児は頭位で臍帯下垂はみられず、胎児心拍数は正常である。

Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

 1.入浴を勧める。

 2.歩行を禁止する。

 3.3~4時間ごとに導尿をする。

 4.3~4時間ごとに外陰部のパッドを交換する。

 

 

 

●適時破水はどれか。

 1.分娩開始以前に卵膜が破綻(はたん)したもの。

 2.分娩開始直後に破水するもの。

 3.子宮口5cm開大のころに破水するもの。

 4.子宮口全開大のころに破水するもの。

 

 

 

●25歳の初産婦。分娩第1期、未破水。子宮口4cm開大。陣痛の発作30秒、間欠5分で産痛を訴えている。

この産婦への援助で最も適切なのはどれか。

 1.飲食を控える。

 2.努責を勧める。

 3.分娩室に移送する。

 4.シャワー浴を勧める。

 

 

 

●正常の分娩経過で正しいのはどれか。

 1.分娩開始は、陣痛が15分間隔に起こった時点とする。

 2.発露は、胎児先進部が陰裂間に常に見えている状態である。

 3.分娩第2期は、破水から胎児が娩出するまでの期間である。

 4.分娩第4期は、胎盤娩出から会陰縫合術の終了までの期間である。

 

 

 

●妊娠41週5日。点滴静脈内注射で陣痛誘発を開始した。

開始時の対応で適切なのはどれか。

 1.分娩監視装置を装着する。

 2.膀胱留置カテーテルを挿入する。

 3.抗菌薬を準備する。

 4.飲食を禁止する。

 

 

 

●正常な胎児の分娩機転について正しいのはどれか。

 1.分娩開始時、胎児の背中は母体の背側にある。

 2.後頭部が先進する。

 3.胎児の顔は母体の腹側を向いて娩出される。

 4.肩甲横径が骨盤の横径に一致する方向で娩出される。

 

 

 

●正常な胎児の分娩機転について正しいのはどれか。

 1.骨盤内嵌入時、胎児の背中は母体の背側にある。

 2.胎児の前頭部が先進する。

 3.胎児の顔は母体の背側を向いて娩出される。

 4.肩甲横径が骨盤の横径に一致する方向で娩出される。

 

 

 

●順調に分娩が進行している産婦から「膣から水っぽいものが流れ、下着が濡れた」と看護師に訴えがあった。流出したものを確認すると、量は少量で、羊水特有の臭いを認めた。

その時の産婦への対応で優先されるのはどれか。

 1.更衣を促す。

 2.体温を測定する。

 3.食事摂取を勧める。

 4.胎児心拍数を確認する。

 

 

 

●子宮口全開大のときに破水した。

この破水はどれか。

 1.前期破水

 2.早期破水

 3.遅滞破水

 4.適時破水

 

 

 

●正常に経過している分娩第1期の産婦への説明で適切なのはどれか。

 1.「食事は摂らないようにしてください」

 2.「ベッド上で安静にしていてください」

 3.「2,3時間に1回は排尿をしてください」

 4.「眠気を感じても眠らないようにしてください」

 

 

 

●産褥期に血栓性静脈炎を最も起こしやすいのはどれか。

 1.妊娠末期の鉄欠乏性貧血

 2.遷延分娩による排尿障害

 3.頸管裂傷による分娩時出血

 4.帝王切開術による離床遅延

 

 

 

 

4.産褥期

正常分娩した産褥2日の褥婦で留意するのはどれか。

 1.左下腿の疼痛

 2.乳房緊満なし

 3.授乳時の後陣痛

 4.子宮底の高さが臍下2横指

 

 

 

●正常分娩した産褥2日の褥婦の状態で、順調な経過であると判断できるのはどれか。2つ選べ。

 1.後陣痛がある。

 2.乳房の緊満感がある。

 3.体温が37.6℃である。

 4.悪露に凝血塊が混じる。

 5.妊娠中と比べ1日の尿量が減少する。

 

 

 

●産褥期の生理的変化で正しいのはどれか。

 1.胎盤娩出後プロゲステロンが血中に増加し乳汁分泌が始まる。

 2.初乳は成乳に比べ免疫グロブリンの濃度が高い。

 3.子宮が非妊時の大きさに戻るのは分娩後約2週である。

 4.月経の発来は授乳女性で分娩後平均8週である。

 

 

 

●マタニティブルーズで正しいのはどれか。

 1.出産後10日以内にみられる。

 2.症状の消失には1か月以上を要する。

 3.日本における発症頻度は約50%である。

 4.症状を認めた場合には母子を分離したケアが基本となる。

 

 

 

●Aさん、30歳の初産婦。産褥3日。面会に来た夫から「妻が子育てができるか不安だと泣き出しました。どうしたらいいですか」と看護師に相談があった。

夫への対応で最も適切なのはどれか。

 1.「すぐに医師に精神科の受診を相談します」

 2.「Aさんが休養できるよう面会を中止してください」

 3.「Aさんの不安な気持ちを十分聞いてあげてください」

 4.「産後は神経質になってはいけないとAさんに言ってください」

 

 

 

●産褥5日の褥婦。体温38.5℃。乳房は緊満しているが発赤はない。子宮底臍下2横指、赤色悪露中等量、下腹部痛がみられる。

排尿6回/日。排尿しづらい感じがあるが残尿感はない。「体がだるく、赤ちゃんの世話が思うようにできません」と言う。

褥婦の状況で推測されるのはどれか。

 1.産褥熱

 2.膀胱炎

 3.うっ滞性乳腺炎

 4.マタニティブルーズ

 

 

 

●産後うつ病について正しいのはどれか。

 1.一過性に涙もろくなる。

 2.スクリーニング調査票がある。

 3.日本における発症頻度は約40%である。

 4.産後10日ころまでに発症することが多い。

 

 

 

●マタニティブルーズについて正しいのはどれか。

 1.意欲低下が主症状である。

 2.症状は2週間以上持続する。

 3.好発時期は産後1か月ころである。

 4.産後のホルモンの変動が要因となる。

 

 

 

●産褥期の生理的変化で正しいのはどれか。

 1.児が乳頭を吸啜することによってオキシトシンが分泌される。

 2.子宮が非妊時の大きさに戻るのは分娩後約2週である。

 3.分娩後は一時的に尿量が減少する。

 4.プロゲステロンが増加する。

 

 

 

●子宮復古不全の要因はどれか。

 1.胎児発育不全<FGR>

 2.卵膜の子宮内遺残

 3.分娩直後の授乳

 4.膀胱炎

 

 

 

●正常分娩をした初産婦。産褥5日の子宮復古状態で正常なのはどれか。

 1.後陣痛がある。

 2.赤色悪露がみられる。

 3.子宮底の高さが臍と恥骨の中央である。

 4.子宮の硬さがゴムまり状である。

 

 

 

28歳の初産婦。妊娠39週0日、午後8時15分に正常分娩した。分娩所要時間は12時間15分であった。

産褥1日における母親役割の獲得への援助で適切なのはどれか。2つ選べ。

 1.身体の疲労回復を促す。

 2.分娩の振り返りを行う。

 3.児の沐浴について指導する。

 4.母乳不足の見分け方について説明する。

 5.育児分担について夫と話し合うことを促す。

 

 

 

 

●産褥3日の初産婦。分娩直後から母児同室を行っている。「おむつの交換など赤ちゃんの世話にかかりきりで、ゆっくりできる時間がありません」と言う。

対応で適切なのはどれか。

 1.母児同室を中止することを提案する。

 2.睡眠休息が十分とれているかを確認する。

 3.児の世話について再指導を受けることを勧める。

 4.児のおむつ交換は看護師が行うことを提案する。

 

 

 

●初乳と比較した成乳の特徴で正しいのはどれか。

 1.塩類を多く含む。

 2.蛋白質を多く含む。

 3.免疫物質を多く含む。

 4.100mLあたりのエネルギー量が高い。

 

 

 

●成乳と比較した初乳の特徴で正しいのはどれか。

 1.ラクトアルブミンが少ない。

 2.IgAの含有量が多い。

 3.粘稠度が低い。

 4.乳糖が多い。

 

 

 

●早期授乳の利点でないのはどれか。

 1.子宮収縮促進

 2.便秘予防

 3.乳管開通

 4.母児愛着形成

 

 

 

●正期産で正常分娩した分娩直後の母子への対応で優先するのはどれか。

 1.母親の清拭

 2.新生児の沐浴

 3.新生児の身体計測

 4.母子のスキンシップ

 

 

 

●産褥体操で適切でないのはどれか。

 1.排尿を済ませてから実施する。

 2.産褥ガードルを外して実施する。

 3.腹筋運動から開始する。

 4.1日に2,3回実施する。

 

 

 

●妊娠34週で死産をした褥婦への援助で適切なのはどれか。

 1.児とのお別れの機会をつくる。

 2.児の抱っこはしないように助言する。

 3.児のために準備したものを処分することを提案する。

 4.退院時の指導で、次の妊娠をできるだけ早く計画するように勧める。

 

 

 

●Aさんは妊娠28週で子宮内胎児死亡のため死児を出産した。翌日、児との面会で、Aさんは「ごめんね」と言い、身動きせずにじっと児を見つめていた。

Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 1.「つらいですよね」

 2.「早く忘れましょう」

 3.「元気を出してください」

 4.「次の妊娠について考えましょう」

 

 

 

●初産婦のAさんは、昨日、妊娠38週3日で2900gの児を出産した。本日は母子同室で過ごしている。

Aさんは「母乳で頑張りたいけれど赤ちゃんがうまく吸ってくれない」と言う。

乳頭は正常で、乳管開口は左右ともに2本である。

Aさんへの援助で適切なのはどれか。

 1.搾乳を勧める。

 2.母子異室にする。

 3.抱き方を指導する。

 4.人工栄養を勧める。

 

 

 

●母乳栄養を希望する褥婦の退院指導で適切なのはどれか。

 1.入浴時は石けんを用いて乳頭を洗う。

 2.児が欲しがるときはいつでも授乳してよい。

 3.体重増加量が30g/日以下の場合はミルクを足す。

 4.授乳前の乳房緊満感がない場合は母乳不足である。

 

 

 

●新生児の養育に関する親への指導で適切なのはどれか。2つ選べ。

 

 1.「体温37.0℃で受診させましょう」

 2.「沐浴は児が満腹のときに行いましょう」

 3.「授乳後は顔を横に向けて寝かせましょう」

 4.「衣類は大人よりも1枚少なくしましょう」

 5.「おむつはおなかを締め付けないように当てましょう」

 

 

 

 

●新生児の養育者に対する看護師の指導で正しいのはどれか。

 1.「脂漏性湿疹は石けんで洗いましょう」

 2.「臍帯はおむつで覆いましょう」

 3.「うつぶせ寝にしましょう」

 4.「日光浴をしましょう」

 

 

 

 

●産褥1日に行う子宮復古を促進するケアはどれか。 

 1.排尿を促す。

 2.安静臥床を促す。

 3.下肢の挙上を促す。

 4.腹部に温罨法を行う。

 

 

 

 

●子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。 

 1.観察は排尿前に行う。

 2.褥婦にはFowler<ファウラー>位をとってもらう。

 3.褥婦の膝を伸展させて子宮底の高さを測定する。

 4.子宮底長は恥骨結合下縁から測定する。

 

 

 

 

●Aさんは妊娠37週0日に骨盤位のため予定帝王切開術となった。術後の経過は母児ともに順調である。

Aさんへの看護として適切なのはどれか。 

 1.手術室で出生児と対面する。

 2.産褥2日に初回歩行をする。

 3.産褥3日に初回授乳をする。

 4.産褥4日以降に弾性ストッキングを履く。

 

 

 

 

5.新生児期

正期産で出生した生後3日目の女児の状態で、異常が疑われるのはどれか。

 1.平坦(へいたん)な大泉門

 2.伸展した四肢の姿勢

 3.性器からの少量の出血

 4.手掌に触れたものを握る動作

 

 

 

●妊娠37週で出生した新生児。身長48cm、体重2100g。アプガースコアは1分後8点、5分後9点であった。

出生後3時間ころに出現しやすいのはどれか。

 1.低血糖

 2.脳室内出血

 3.高カルシウム血症

 4.代謝性アシドーシス

 

 

 

●出生直後の正常新生児に当てはまる特徴はどれか。2つ選べ。

 1.生理的に多血である。

 2.腸内細菌叢が定着している。

 3.噴門部の括約筋は発達している。

 4.Babinski<バビンスキー>反射がみられる。

 5.胎盤を通じて母体からIgMが移行している。

 

 

 

●新生児の呼吸の生理的特徴で適切なのはどれか。

 1.成人に比べて肺のガス交換面積が大きい。

 2.周期性呼吸がみられる。

 3.胸式呼吸が主である。

 4.口呼吸が主である。

 

 

 

●新生児の呼吸窮迫症候群<RDS>で正しいのはどれか。

 1.呼吸数が減少する。

 2.過期産児に発症しやすい。

 3.生後24時間ころから発症する。

 4.肺サーファクタントの欠乏が原因で生じる。

 

 

 

●正常新生児の卵円孔の機能的閉鎖に関する説明で正しいのはどれか。

 1.動脈血酸素分圧<PaO2>の上昇によって閉鎖する。

 2.肺血流の増加によって起こる。

 3.出生から数週後に閉鎖する。

 4.動脈管の閉鎖が要因となる。

 

 

 

●生後4日の新生児の状態で正常を逸脱しているのはどれか。

 1.臍帯が乾燥している。

 2.体重減少が7%である。

 3.室緑色の便が排泄されている。

 4.排気とともに少量の母乳を吐く。

 5.皮膚が乾燥し一部がはがれている。

 

 

 

●緊張性頸反射はどれか。

 1.1

 2.2

 3.3

 4.4

 

 

 

●生後5日目の正常新生児。出生時体重3200g。母乳のみを哺乳している。

哺乳量不足を疑う情報で重要なのはどれか。

 1.下肢に落屑がみられる。

 2.授乳間隔が2時間毎である。

 3.本日の体重が3000gである。

 4.過去24時間の排尿回数が4回である。

 

 

 

●新生児の先天性代謝異常マススクリーニングで適切なのはどれか。

 1.検体は血液である。

 2.日齢2日に検査する。

 3.検体は毛細管で提出する。

 4.生理的黄疸が著明な時期を避ける。

 

 

 

●在胎40週0日、体重3011gで出生した男児。出生後1分、呼吸数60/分、心拍数140/分であった。

四肢を屈曲させ、刺激に対して啼泣している。体幹はピンク色、四肢にはチアノーゼがみられる。

この男児の1分後のApgar<アプガー>スコアはどれか。

 1.1点

 2.3点

 3.5点

 4.7点

 5.9点

 

 

 

●出生体重3200gの新生児。日齢3の体重は3100gである。

このときの体重減少率を求めよ。

ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。

解答:①.②%

 

 

 

●新生児の殿部の写真を示す。

考えられるのはどれか。

 1.ポートワイン母斑

 2.サーモンパッチ

 3.ウンナ母斑

 4.太田母斑

 5.蒙古斑

 

 

 

●新生児聴覚スクリーニング検査で正しいのはどれか。

 1.空腹時に行う。

 2.泣いていない時に行う。

 3.タンデムマス法で行う。

 4.生後24時間以内に行う。

 

 

 

●早期新生児の生理的黄疸で正しいのはどれか。

 1.生後24時間以内に出現し始める。

 2.皮膚の黄染は、腹部から始まる。

 3.生後4,5日でピークとなる。

 4.便が灰白色になる。

 

 

 

●出生体重3100gの新生児。日齢3の体重は3000gである。

このときの体重減少率を求めよ。

ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。

解答:①.②%

 

 

 

●新生児マススクリーニング検査(先天性代謝異常等検査)で正しいのはどれか。

 1.対象疾患数は5である。

 2.唾液を用いた検査である。

 3.早期新生児期に実施される。

 4.治療法が確立していない疾患を対象とする。

 

 

 

●頭位で出生した直後の児の頭部に腫脹を認めた。腫脹は骨縫合を越え、波動を触れず、数日後に消失した。

出生直後に認められた児頭の腫脹で考えられるのはどれか。

 1.産瘤

 2.骨重積

 3.頭血腫

 4.帽状腱膜下血腫

 

 

 

●早期新生児の看護で必要がないのはどれか。

 1.毎日の体重測定

 2.出生直後の抗菌薬の点眼

 3.沐浴時の胎脂の除去

 4.臍帯が脱落して乾燥するまでの臍処置

 

 

 

●正常新生児に対して出生後2時間以内に実施するのはどれか。

 1.聴力検査

 2.抗菌薬の点眼

 3.心拍モニタリング

 4.先天性代謝異常検査

 

 

 

●新生児室の環境で適切なのはどれか。

 1.無菌室

 2.湿度は50~60%

 3.温度は27~28℃

 4.コット間の距離は60cm

 

 

 

●出生直後の新生児の計測方法で正しいのはどれか。

 1.身長は側臥位で計測する。

 2.体重はオムツをつけて計測する。

 3.頭囲は後頭結節とオトガイの周囲を計測する。

 4.胸囲は肩甲骨直下と左右の乳頭を通る周囲を計測する。

 

 

 

●Aちゃんは、在胎32週、体重1800gで出生した。Apgar<アプガー>スコアは1分後8点、5分後9点であった。出生後30分、体温36.7℃、心拍数150/分、呼吸数70/分である。保育器に収容されている。

出生から24時間の看護として適切なのはどれか。

 1.衣類を着せて保温する。

 2.面会時に母親に抱っこを促す。

 3.心拍・呼吸を持続モニタリングする。

 4.出生6時間後から経口栄養を開始する。

 

 

 

●在胎33週4日で出生した低出生体重児。

正期産の成熟児との比較で誤っているのはどれか。

 1.吐乳しやすい。

 2.皮下脂肪が少ない。

 3.多呼吸を起こしやすい。

 4.体重あたりの体表面積が小さい。

 

 

 

●正期産の低出生体重児に起こりやすいのはどれか。

 1.高血糖

 2.溶血性貧血

 3.新生児メレナ

 4.高ビリルビン血症

 

 

 

●正期産の低出生体重児に起こりやすいのはどれか。

 1.溶血性貧血

 2.高血糖

 3.低カリウム血症

 4.高ビリルビン血症

 

 

 

●在胎38週に正常分娩で出生した児で、体重2400gの児が体重3000gの児に比べて起こしやすい症状はどれか。

 1.高血糖

 2.心雑音

 3.低体温

 4.無呼吸

 

 

 

●保育器に収容されている低出生体重児に対するケアで適切なのはどれか。

 1.清拭時に水分を取る際は温めたタオルを使用する。

 2.母乳栄養は嚥下が可能になってから始める。

 3.体重の測定は2日に1回とする。

 4.体位変換は6時間ごとに行う。

 

 

 

●新生児出血性疾患で正しいのはどれか。

 1.人工栄養児はリスクが高い。

 2.生後24時間以内には発症しない。

 3.早期発見の所見に心雑音がある。

 4.予防としてビタミンKを内服する。

 

 

 

●新生児の出血性疾患で正しいのはどれか。

 1.生後48時間以内には発症しない。

 2.母乳栄養児は発症のリスクが高い。

 3.予防としてカルシウムを内服する。

 4.早期に現れる所見に蕁麻疹がある。

 

 

 

6.性に関して

●セクシュアリティの意義と関連する事項の組合せで正しいのはどれか。

 1.生殖性の性ージェンダー

 2.性別としての性ー常染色体

 3.連帯性としての性ー種の保存

 4.性役割としての性ー社会的規範

 

 

 

●ジェンダーの定義について正しいのはどれか。

 1.生物学的な性

 2.社会的文化的な性

 3.自己認識している性

 4.性的指向の対象となる性

 

 

 

●性的対象とその性的指向の分類との組合せで正しいのはどれか。

 1.同性ートランスセクシュアル

 2.異性ーヘテロセクシュアル

 3.両性ーホモセクシュアル

 4.なしーバイセクシュアル

 

 

 

●人間の性の意義と特質の組合せで適切なのはどれか。

 1.快楽性としての性ー種の保存

 2.生殖性としての性ー心理・社会的属性

 3.性役割としての性ー性的指向

 4.連帯性としての性ー人間関係の形成

 

 

 

●セクシュアリティに関する用語と説明の組合せで正しいのはどれか。

 1.性的指向ー表現する性

 2.セックスー性愛の対象

 3.ジェンダーー生殖性の性

 4.ジェンダーアイデンティティー自身の性別の認識

 

 

 

●性同一性障害<GID>/性別違和<GD>について正しいのはどれか。

 1.出現するのは成人期以降である。

 2.ホルモン療法の対象にはならない。

 3.生物学的性と性の自己認識とが一致しない。

 4.生物学的性と同一の性への恋愛感情をもつことである。

 

 

 

●平成16年(2004年)に性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が施行され、戸籍上の性別を変更することが可能になった。

その変更の条件で正しいのはどれか。

 1.15歳以上であること

 2.うつ症状を呈していること

 3.現に未成年の子がいないこと

 4.両親の同意が得られていること

 

 

 

●外性器異常が疑われた新生児の親への対応として適切なのはどれか。

 1.出生直後に性別を伝える。

 2.内性器には異常がないことを伝える。

 3.出生直後に母児の早期接触を行わない。

 4.出生届は性別保留で提出できることを説明する。

 

 

 

●低用量経口避妊薬について正しいのはどれか。

 1.血栓症のリスクは増加しない。

 2.1日飲み忘れたときは中止する。

 3.授乳期間を通じて内服は可能である。

 4.副効用に月経前症候群<PMS>の軽減がある。

 

 

 

●成熟期女性の受胎調節について適切なのはどれか。

 1.経口避妊薬は女性が主導で使用できる。

 2.コンドーム法の避妊効果は99%以上である。

 3.基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。

 4.子宮内避妊器具<IUD>は経産婦より未産婦に挿入しやすい。

 

 

 

●避妊法について適切なのはどれか。

 1.経口避妊薬は排卵を抑制する。

 2.コンドーム法の避妊効果は99%以上である。

 3.基礎体温法は月経が不順な女性に有用である。

 4.子宮内避妊器具<IUD>は性交のたびに挿入が必要である。

 

 

 

●Aさん(30歳)は、夫と2人で暮らしている。Aさんは看護師に「妊娠を考えていて風疹抗体を調べたら8倍未満でした。風疹が流行しているようで、自分も感染するのではないかと心配なので予防接種を受けようと思います。気をつけることはありますか」と相談した。

看護師の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.妊娠してから接種する。

 2.接種後2か月は避妊する。

 3.ネコを飼わないようにする。

 4.同居家族にも接種を勧める。

 5.月経が始まる前の黄体期に接種する。

 

 

 

●ルービン,R.による母親役割獲得過程におけるロールプレイはどれか。

 1.友人の出産体験を聞く。

 2.人形で沐浴の練習をする。

 3.購入する育児用品を考える。

 4.看護師が行う児の抱き方を見る。

 

 

 

●クラウス, M.H.とケネルJ.H.が提唱した母子相互作用について正しいのはどれか。

 1.遺伝的な親子関係を基盤として発生する。

 2.依存関係の1つとしてとらえられる。

 3.分娩を契機として形成が始まる。

 4.愛着行動によって促進される。

 

 

 

●クラウス, M.H.とケネルJ.H.が提唱した絆(ボンディング)について適切なのはどれか。

 1.生まれながらのものである。

 2.母子間の同調性を意味する。

 3.母子相互作用によって促進される。

 4.親との間に子どもが築くものである。

 

 

 

●親性について適切なのはどれか。

 1.子を育もうとする性質である。

 2.誰でも子を持つ時点で備えている。

 3.性別に基づく役割分業で育児を行うことをいう。

 4.生物学的に結びつきがあることが親性をもつ条件となる。

 

 

 

●女性を中心としたケア<Women centered care>の概念で適切なのはどれか

 1.父権主義を否定している。

 2.周産期にある女性を対象とする。

 3.全人的な女性という視点を重視する。

 4.女性特有の疾患に関する看護を行う。

 

 

 

●プレコンセプションケアについて正しいのはどれか。

 1.ケアの対象は女性に限定されている。

 2.母体保護法によって規定されている。

 3.国際連合<UN>によって提唱されている。

 4.将来の妊娠に向けた健康の保持増進を目的としている。

 

 

 

7.法律関係

●産科外来を初めて受診した妊婦。夫婦ともに外国籍で、日本の在留資格を取得している。

この妊婦への説明で正しいのはどれか。

 1.「母子健康手帳は有料で入手できます」

 2.「妊婦健康診査は公費の助成を受けられます」

 3.「出生届は外務省に提出します」

 4.「生まれた子どもは出生時に日本国籍を取得できます」

 

 

 

●昭和50年(1975年)以降の推移で正しいのはどれか。

 1.総労働人口に占める女性割合の上昇

 2.合計特殊出生率の上昇

 3.乳がん死亡率の低下

 4.未婚率の低下

 

 

 

●令和4年(2022年)の男女共同参画社会に関する世論調査で、女性が職業を持つことについて、男女ともに割合が多い考えはどれか。

 1.結婚するまでは職業をもつ方がよい。

 2.子どもができるまでは職業をもつ方がよい。

 3.子どもが大きくなったら再び職業をもつ方がよい。

 4.子どもができてもずっと職業を続ける方がよい。

 

 

 

●母子健康手帳で正しいのはどれか。

 1.妊婦健康診査を受ける医療機関で交付される。

 2.妊婦健康診査の結果は妊婦が記載する。

 3.妊娠から3歳までの母と子の健康・成長記録である。

 4.子どもの予防接種記録が含まれる。

 

 

 

●母子保健法で規定されているのはどれか。

 1.産前産後の休業

 2.育児休業の申出

 3.受胎調節の実地指導

 4.母子健康手帳の交付

 

 

 

●母子保健法が規定するのはどれか。

 1.不妊手術

 2.産前産後の休業

 3.出産育児一時金

 4.新生児訪問指導

 

 

 

●正常に経過している妊娠26週の妊婦が、次に妊婦健康診査を受診する時期として推奨されるのはどれか。

 1.4週後

 2.3週後

 3.2週後

 4.1週後

 

 

 

●勤労女性に関して労働基準法で規定しているのはどれか。2つ選べ。

 1.育児休業

 2.介護休業

 3.育児時間

 4.出産前後の休業

 5.出産後の健康管理に関する措置

 

 

 

●産前産後の休業を保障しているのはどれか。

 1.労働基準法

 2.母子保健法

 3.母体保護法

 4.男女共同参画社会基本法

 

 

 

●労働基準法で規定されている育児時間について正しいのはどれか。

 1.父親も取得できる。

 2.1日当たり4回まで取得できる。

 3.1回の時間は1時間以内である。

 4.児が満1歳になるまでの期間に取得できる。

 

 

 

●事業主は雇用している女性労働者が妊婦健康診査を受けるために必要な時間を確保できるようにしなければならないと規定している法律はどれか。

 1.母体保護法

 2.労働基準法

 3.雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律<男女雇用機会均等法>

 4.育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律<育児・介護休業法>

 

 

 

●母体保護法が規定しているのはどれか。2つ選べ。

 1.人工妊娠中絶

 2.助産施設への入所

 3.妊産婦の訪問指導

 4.受胎調節の実地指導

 5.妊産婦等にかかわる危険有害業務の就業制限

 

 

 

8.状況設定問題

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(20歳、女性、大学生)は、最近、同じ大学に所属するパートナー(21歳、男性)との性交後に白色帯下が増えた。外陰部に腫瘤はみられず掻痒感や痛みはないが、時々、下腹部に痛みがあった。

Aさんは性感染症<STD>を疑い、1人で産婦人科クリニックを受診した。診察時の体温36.8℃、脈拍62/分であった。

 

問題1.Aさんの状態に最もあてはまる性感染症<STD>はどれか。

 1.性器ヘルペス

 2.尖圭コンジローマ

 3.膣トリコモナス症

 4.性器クラミジア感染症

 

 

 

問題2.Aさんは「彼とは交際を続けたいので、性感染症<STD>のことは黙っていてもよいですか。今日、相談に来たことも彼には話していません」と看護師に話した。

Aさんに対する看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 1.パートナーには話さなくてもよいと伝える。

 2.パートナーに来院を促す電話をすると伝える。

 3.Aさんが通う大学の保健センターの看護師に相談するよう勧める。

 4.性感染症<STD>に罹患したことをAさんからパートナーに伝えるよう勧める。

 

 

 

問題3.Aさんは医師から「パートナーにも感染の可能性があるので性交渉をしないように」と説明を受けた。Aさんは看護師に「パートナーとはいつから性交渉をしてもよいですか」と相談した。

性交渉を再開する時期の説明で正しいのはどれか。

 1.処方された内服薬をAさんが飲み終えた後

 2.Aさんの性感染症<STD>の症状がなくなった後

 3.パートナーが性感染症<STD>の検査を受けた後

 4.Aさんとパートナーの性感染症<STD>の治癒が確認された後

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(17歳、女子、高校生)は、3か月前から月経初日に腹痛や腰痛が生じて、学校を休むようになったため産婦人科を受診した。Aさんの月経周期は26~34日、持続日数は4~6日である。Aさんはコーヒーを毎朝1杯飲んでおり、運動習慣はない。

Aさんは身長162cm、体重55kgであり、既往歴に特記すべきことはない。

 

問題1.看護師はAさんの最近の月経状況について情報収集をした。月経時は普通サイズのパッドで対処しており、凝血塊が混じることはない。9月と10月のカレンダーを示す。

ただし、〇は月経日を示す。

今回のAさんの月経周期を求めよ。

解答:①②日

 

 

 

問題2.Aさんの月経のアセスメントで適切なのはどれか。

 1.月経前症候群

 2.月経困難症

 3.希発月経

 4.過多月経

 

 

 

問題3.診察の結果、器質性病変は確認されなかった。Aさんは「生活で何か気を付けることはありますか」と尋ねた。

Aさんへの月経時の生活指導で適切なのはどれか。

 1.安静の保持

 2.腰部の温罨法

 3.コーヒー摂取量の増量

 4.腹部を締め付ける下着の着用

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(48歳、専業主婦)は、夫と2人で暮らしている。月経周期が35~60日と不規則となり、外来を受診した。診察時、Aさんは「一人娘が結婚して遠方に住み、私の体調不良について話しにくく、つらいです。夫とは以前はよく一緒に出かけましたが、今は仕事で忙しく、私は家にいることが多いです」と話した。

 

問題1.医師は更年期障害と診断した。診察後、Aさんは「どうしてこのような症状が出るのかしら」と看護師に尋ねた。

Aさんへの説明で適切なのはどれか。

 1.「子宮が固くなったためです」

 2.「卵管が狭くなったためです」

 3.「卵巣の機能が低下したためです」

 4.「視床下部の機能が低下したためです」

 

 

 

問題2.Aさんは「汗をかきやすくイライラする以外に、どのような変化が起こりますか」と看護師に尋ねた。

Aさんへの説明で最も適切なのはどれか。

 1.手足が温かくなる。

 2.寝つきが悪くなる。

 3.乏尿になる。

 4.乳房が張る。

 

 

 

問題3.Aさんは「私はこれからどうしたらよいでしょうか。日常生活の過ごし方を教えてください」と看護師に尋ねた。

看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 1.「外出は控えてください」

 2.「家事は今までどおり頑張りましょう」

 3.「夫と会話をする機会を増やしましょう」

 4.「娘さんに週に1回遊びに来てもらいましょう」

 

 

 

次の章を読み問題1~2に答えよ。

 

Aさん(17歳、高校生)。身長158cm、体重48kg。Aさんは最近、月経時に下腹部痛が繰り返し出現し、寝込むことが多くなった。心配した母親と一緒に、Aさんは産婦人科クリニックを受診し、医師から機能性月経困難症と診断された。既往歴に特記すべきことはない。

 

問題1.Aさんの下腹部痛についての説明で適切なのはどれか。

 1.プロスタンディンの過剰産生によって起こる。

 2.無排卵性の月経によって起こる。

 3.卵巣内のうっ血によって起こる。

 4.経血の流出によって起こる。

 

 

 

問題2.Aさんは「次の月経からは、痛みがあれば、処方された鎮痛薬を飲むようにします。部活動で毎日ジョギングをしていますが、その他に日常生活で気を付けることを教えてください」と看護師に聞いてきた。

このときの看護師の指導で適切なのはどれか。

 1.運動量を増やす。

 2.下腹部を温める。

 3.葉酸を含む食品は控える。

 4.腰部のマッサージは控える。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(24歳、初産婦)、事務職。妊娠8週である。現在、両親と妹との4人で暮らしている。パートナーは24歳の大学院2年生で就職が内定しており、Aさんと結婚する予定である。

 

問題1.Aさんは「気持ちが悪いのであまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話している。

妊娠経過は順調である。

Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。

 1.水分は糖分を含んだ飲料にする。

 2.栄養のバランスを崩さずに摂取する。

 3.1回量を少なくして食べる回数を増やす。

 4.積極的にカロリーの高い食物を摂取する。

 

 

 

問題2.Aさんは「妊娠することは考えていなかったので、自分の体にどんなことが起こるのか想像もつきません」と話した。看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。

Aさんに説明する内容で適切なのはどれか。2つ選べ。

 1.痔

 2.便秘

 3.静脈瘤

 4.帯下の増加

 5.皮膚の掻痒感

 

 

 

問題3.妊娠16週の妊婦健康診査で、Aさんは「母親になる実感はまだありません。妊娠するといろいろなことが起こって驚くばかりです」と話した。妊娠経過は順調である。既にパートナーと結婚し、新居に引っ越している。

Aさんへの指導で最も優先度が高いのはどれか。

 1.保育所の選択

 2.育児用品の準備

 3.バースプランの立案

 4.出産準備教室への参加

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧110/76mmHg、尿蛋白(ー)、尿糖(ー)、浮腫+、子宮底長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。

 

問題1.Aさんへの保健指導で適切なのはどれか。

 1.骨盤位体操を勧める。

 2.市販の下剤を服用することを勧める。

 3.水分の摂取量を減らすことを勧める。

 4.外出を控え自宅で過ごすことを勧める。

 

 

 

問題2.妊娠36週0日の午前10時、Aさんは、子宮収縮が強くなったため入院した。Aさんは、午後3時に体温37.3℃、脈拍86/分、血圧128/80mmHgであった。Aさんに分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期4分、胎児心拍基線は150bpm、基線細変動があり、一過性徐脈はなかった。子宮口6cm開大で、「陣痛のときに、いきみたい感じがでてきました」と言う。

この時点のアセスメントで適切なのはどれか。

 1.分娩第2期である。

 2.胎児心拍は正常である。

 3.母体に感染の徴候がみられる。

 4.努責を行うための指導が必要である。

 

 

 

問題3.2時間後にAさんは、2650gの児を娩出した。児のアプガースコアは1分後、5分後ともに9点であり、羊水混濁はなかった。出生3時間後の児の状態は、体温36.8℃、心拍数145/分、呼吸数65/分で、四肢に軽度のチアノーゼがみられる。

児の状態で考えられるのはどれか。

 1.無呼吸発作

 2.呼吸窮迫症候群<RDS>

 3.胎便吸引症候群<MAS>

 4.新生児一過性多呼吸<TTN>

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

30歳の1回経産婦。身長158cm、非妊時体重50kg。妊娠32週5日の健康診査の結果、子宮底長23cm、腹囲80cm、体重56.5kg、血圧154/98mmHg、下肢浮腫(+)。尿蛋白(±)、尿糖(ー)、Hb11.2g/dL。胎児心拍数140/分、推定児体重1100g。30分のNST(nonstress test)で3回の一過性頻脈がみられた。近くに住む実母に1歳6か月の長男を預けて入院した。

 

問題1.入院時のアセスメントで適切なのはどれか。

 1.肥満妊婦

 2.妊婦貧血

 3.胎児仮死徴候

 4.胎児発育遅延徴候

 

 

 

問題2.降圧薬の内服が開始された。入院3日、血圧156/96mmHg、下肢浮腫(+)、尿蛋白(+)、尿糖(ー)、尿量1200mLであった。

この妊婦に必要なのはどれか。

 1.安静の保持

 2.水分制限

 3.低蛋白食

 4.乳房の手当て

 

 

 

問題3.入院7日。血圧は142/90mmHgとなった。妊婦は「おなかの赤ちゃんのことも心配ですが、上の子が気がかりなので早く退院したい」と話す。

対応で最も適切なのはどれか。

 1.長男の話題を避ける。

 2.母児の生命危機について話す。

 3.長男の面会を調整する。

 4.退院を勧める。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん、28歳の初産婦。妊娠26週2日。事務の仕事をしている。身長154cm、非妊時体重51kg、健康診査時、体重60kg(2週前から2.5kgの増加)。子宮底長23cm、腹囲78cm。血圧128/80mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(±)。浮腫(ー)。Hb11.2g/dL、Ht34.0%。

 

問題1.妊娠経過のアセスメント結果で適切なのはどれか。

 1.妊娠貧血

 2.妊娠糖尿病

 3.過剰な体重増加

 4.妊娠高血圧症候群

 

 

 

問題2.健康診査後、「今日も有給休暇を取ってきました。お腹が大きくなり、毎日電車通勤で立ちっぱなしなのでとても疲れます」と話している。

Aさんがこの時点で取得できるのはどれか。2つ選べ。

 1.時差出勤

 2.産前休暇

 3.勤務時間の短縮

 4.勤務時間内での妊婦健康診査の受診

 5.育児時間の請求

 

 

 

問題3.妊娠33週0日。健康診査の結果、体重61kg、子宮底長29cm、腹囲85cm。血圧120/76mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(ー)。浮腫(±)。Aさんは「膝の裏の血管が膨らんで青く浮き出てきました。夕方になると足がとてもだるくなります」と言う。

Aさんに必要なのはどれか。

 1.体重を減らす。

 2.下肢の冷罨法を行う。

 3.終日安静臥床で過ごす。

 4.弾性ストッキングを着用する。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

36歳の初産婦。専業主婦。妊娠30週2日。身長160cm、非妊時体重55kg。健康診査時、体重61kg。子宮底長26cm、腹囲80cm。血圧120/76mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(ー)。浮腫(ー)。Hb10.5g/dL、Ht30.0%。胎児心拍数150bpmであった。

 

問題1.健康状態のアセスメントで適切なのはどれか。

 1.貧血がみられる。

 2.胎児心拍が頻脈である。

 3.体重増加が過剰である。

 4.子宮底長が週数に比べて小さい。

 

 

 

問題2.健康診査後「週末にひとりで友人の家に遊びに行き、一泊する予定です。新幹線で2時間位かかるので指定席を取るつもりです」と言う。

保健指導で適切なのはどれか。

 1.「取りやめた方がいいでしょう」

 2.「重い荷物は背負って移動すると楽でしょう」

 3.「ゆとりのあるスケジュールを計画しましょう」

 4.「新幹線より高速バスを利用した方がいいでしょう」

 

 

 

問題3.妊娠34週2日。健康診査の結果は体重63kg。子宮底長30cm、腹囲84cm。血圧114/82mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(ー)。浮腫(ー)。「食後、胸がムカムカすることがあります。以前より食欲が落ちた気もします」と言う。

保健指導で適切なのはどれか。

 1.食後は左側臥位で休息する。

 2.香辛料をきかせた料理を摂取する。

 3.食べたい物を食べたい時に摂取する。

 4.一回の食事量を減らし食事回数を増やす。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

40歳の初産婦。妊娠34週0日。身長157cm、非妊時体重57kg。健康診査時72kg。子宮底長29cm、推定児体重2100g。血圧128/80mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(ー)。Hb12.0g/dL、Ht37%。

 

問題1.健康状態のアセスメントで適切なのはどれか。

 1.貧血がみられる。

 2.体重の増加が過剰である。

 3.妊娠高血圧症候群である。

 4.子宮内胎児発育遅延のおそれがある。

 

 

 

問題2.妊娠36週0日。体重74kg。子宮底長30cm、推定児体重2250g。血圧142/90mmHg。尿蛋白(+)、尿糖(ー)、浮腫(+)。尿回数は6回/日程度。「運動不足で体重が増えているような気がします」と言う。

指導で適切なのはどれか。

 1.妊婦体操を行う。

 2.塩分摂取を減らす。

 3.水分摂取を制限する。

 4.摂取エネルギーは2500kcal/日とする。

 

 

 

問題3.妊娠37週4日。破水し来院した。「病院に着いた頃から陣痛が始まったように感じます」と言う。胎児心拍の最良聴取部位は母体左下腹部。分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期6分、胎児心拍基線130bpm、遅発一過性徐脈がみられる。子宮口3cm開大で、淡緑色の羊水流出がみられた。

この状況のアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。

 1.早期産である。

 2.早期破水である。

 3.分娩第1期である。

 4.胎児は第2頭位である。

 5.胎児機能不全(胎児ジストレス)が推測される。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

32歳の初産婦。会社員。妊娠8週0日。身長160cm、体重50kg(非妊時53kg)。「食べると気持ちが悪くなるので、妊娠前のようには食事がとれない。3食をとるようにがんばっているが、よく食べられたと思ったときに限ってその後に吐いてしまう」と話す。

 

問題1.妊婦の訴えに対するアセスメントに必要な情報で優先度が高いのはどれか。

 1.腹囲

 2.Hb値

 3.排便状況

 4.尿ケトン体

 

 

 

問題2.食事の摂取方法に関する説明で適切なのはどれか。

 1.少量ずつ食べる。

 2.糖分を多くとる。

 3.水分摂取は控える。

 4.時間を決めて食べる。

 5.サプリメントをとる。

 

 

 

問題3.妊娠20週0日。「気分はとても良いです。元気になったら、夫は家事をしてくれなくなって、私が妊娠しているのを忘れているかのようです。私もこのお腹に赤ちゃんがいるって、まだ信じられない感じがします」と話す。

対応で最も適切なのはどれか。

 1.男性が父親としての役割を意識するのは出産後であることを説明する。

 2.夫とともに出産準備教室に参加することを勧める。

 3.夫に家事を手伝うように看護師から伝える。

 4.夫の立会い分娩を提案する。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧110/76mmHg、尿蛋白(ー)、尿糖(ー)、浮腫+、子宮底長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。

 

問題1.Aさんへの保健指導で適切なのはどれか。

 1.骨盤位体操を勧める。

 2.市販の下剤を服用することを勧める。

 3.水分の摂取量を減らすことを勧める。

 4.外出を控え自宅で過ごすことを勧める。

 

 

 

問題2.妊娠36週0日の午前10時、Aさんは、子宮収縮が強くなったため入院した。Aさんは、午後3時に体温37.3℃、脈拍86/分、血圧128/80mmHgであった。Aさんに分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期4分、胎児心拍基線は150bpm、基線細変動があり、一過性徐脈はなかった。子宮口6cm開大で、「陣痛のときに、いきみたい感じがでてきました」と言う。

この時点のアセスメントで適切なのはどれか。

 1.分娩第2期である。

 2.胎児心拍は正常である。

 3.母体に感染の徴候がみられる。

 4.努責を行うための指導が必要である。

 

 

 

問題3.2時間後にAさんは、2650gの児を娩出した。児のアプガースコアは1分後、5分後ともに9点であり、羊水混濁はなかった。出生3時間後の児の状態は、体温36.8℃、心拍数145/分、呼吸数65/分で、四肢に軽度のチアノーゼがみられる。

児の状態で考えられるのはどれか。                                                               

 1.無呼吸発作

 2.呼吸窮迫症候群<RDS>

 3.胎便吸引症候群<MAS>

 4.新生児一過性多呼吸<TTN>

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(28歳、経産婦)は、妊娠30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4,5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長160cm、体重60kg(非妊時54kg)である。

 

問題1.診察の結果、切迫早産と診断された。その他の異常は指摘されていない。

注意すべき検査項目はどれか。

 1.CRP

 2.尿蛋白

 3.AST<GOT>

 4.ヘモグロビン

 5.プロトロンビン時間

 

 

 

問題2.Aさんは入院し、子宮収縮抑制薬の点滴静脈内注射が開始された。入院翌日の朝、1時間に2,3回の不規則な子宮収縮はあるが痛みはない。性器出血はない。子宮口は閉鎖している。体温37.1℃、脈拍88/分、整。血圧130/76mmHg。

この時点の看護計画として最も適切なのはどれか。

 1.食事は流動食とする。

 2.清潔ケアは清拭とする。

 3.排尿は毎回導尿とする。

 4.血圧を継続モニタリングする。

 

 

 

問題3.Aさんは、妊娠32週に破水した。羊水混濁はない。胎児は頭位である。

破水直後の対応として最も適切なのはどれか。                                                              

 1.外陰部洗浄を行う。

 2.セミファーラー位とする。

 3.胎児心拍モニターを装着する。

 4.帝王切開の術前準備を開始する。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(24歳、経産婦)、事務職。妊娠8週である。現在、両親と妹との4人で暮らしている。パートナーは24歳の大学院2年生で就職が内定しており、Aさんと結婚する予定である。

 

問題1.Aさんは「気持ちが悪いのであまり食べられません。ご飯が炊き上がるにおいだけで吐き気がします」と話している。妊娠経過は順調である。

Aさんへの食事指導で最も適切なのはどれか。

 1.水分は糖分を含んだ飲料にする。

 2.栄養のバランスを崩さずに摂取する。

 3.1回量を少なくして食べる回数を増やす。

 4.積極的にカロリーの高い食物を摂取する。

 

 

 

問題2.Aさんは「妊娠することは考えていなかったので、自分の体にどんなことが起こるのか想像もつきません」と話した。

看護師は、次の妊婦健康診査までに生じやすい変化について説明することにした。

Aさんに説明する内容で適切なのはどれか。2つ選べ。

 1.痔

 2.便秘

 3.静脈瘤

 4.帯下の増加

 5.皮膚の搔痒感

 

 

 

問題3.妊娠16週の妊婦健康診査で、Aさんは「母親になる実感はまだありません。妊娠するといろいろなことが起こって驚くばかりです」と話した。妊娠経過は順調である。既にパートナーと結婚し、新居に引っ越している。

Aさんへの指導で最も優先度が高いのはどれか。                                                             

 1.保育所の選択

 2.育児用品の準備

 3.バースプランの立案

 4.出産準備教室への参加

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(28歳、初産婦、正規雇用の事務職)は、妊娠26週2日である。Aさんは身長158cm、体重58kg(非妊時体重53kg)で2週前から0.5kg増加している。血圧128/80mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(±)。下肢に軽度の浮腫を認める。子宮底長23cm、腹囲78cm。血液検査データは、Hb11.2g/dL、Ht34%、空腹時血糖80mg/dLであった。

 

問題1.妊娠経過のアセスメントで適切なのはどれか。

 1.正常な経過

 2.妊娠高血圧症候群

 3.妊娠糖尿病

 4.妊娠貧血

 

 

 

問題2.妊婦健康診査後、Aさんは「まだ何回も健診に来ないといけないのに、有給休暇の残りが少なくなってしまいました。どうすればいいでしょう」と看護師に聞いてきた。

Aさんへの説明で最も適切なのはどれか。

 1.「すぐに産前休暇の届出をしましょう」

 2.「勤務先に請求すれば、勤務時間を短縮できます」

 3.「勤務先に申し出れば、勤務時間内に妊婦健診に来られますよ」

 4.「妊婦健診の回数を最小限とするように医師に相談しましょう」

 

 

 

問題3.妊娠34週0日。体重61kg。血圧120/76mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(ー)。下肢に軽度の浮腫を認める。子宮底長29cm、腹囲85cm。その他は特に異常はない。Aさんは「膝の裏の血管が膨らんで青く浮き出ています。夕方になると足がとてもだるくなります。どうすればよいですか」と言う。

Aさんへの指導で適切なのはどれか。                                                            

 1.体重を増加させない。

 2.下肢に冷罨法を行う。

 3.終日安静臥床で過ごす。

 4.弾性ストッキングを着用する。

 

 

 

分娩期

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

34歳の1回経産婦。妊娠42週0日。前回は正常分娩で、既往歴はない。誘発分娩目的で午前9時に入院した。入院時の診察所見は、子宮底長32cm、腹囲86cm。第1頭位、子宮口3cm開大、血圧124/76mmHg。尿蛋白(ー)、尿糖(ー)。

 

問題1.入院時の対応で最も適切なのはどれか。

 1.産婦の呼吸音を聴診する。

 2.病棟内は車いすで移動する。

 3.左臍棘線上で胎児心拍数を測定する。

 4.病院食以外は摂取しないように指導する。

 

 

 

問題2.午前10時より点滴静脈内注射による子宮収縮薬の投与が開始された。午前11時30分、産婦は「だいぶ痛くなってきました」と言っている。胎児心拍に異常はない。

最優先して観察するのはどれか。

 1.排尿量

 2.産痛の部位

 3.食事摂取状況

 4.陣痛の周期と強さ

 

 

 

問題3.午後2時45分、3100gの女児を分娩し帰室した。午後6時、子宮底は臍高でやや軟らかく、血性悪露中等量、後陣痛を軽度訴えている。 

対応で最も適切なのはどれか。                                                          

 1.導尿を行う。

 2.頭部を挙上する。

 3.下腹部を温罨法する。

 4.子宮底をマッサージする。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(36歳、経産婦)は、夫と長男(3歳)との3人で暮らしている。妊娠40週0日、午前9時にAさんは陣痛のため入院した。このときは未破水であった。午後1時、体温36.8℃、脈拍64/分、血圧126/70mmHgであった。Aさんに分娩監視装置を装着したところ、陣痛間欠4分、胎児心拍数基線は140bpmで、一過性徐脈はみられなかった。午後2時、破水感があり医師が診察したところ、子宮口は7cm開大であり、羊水の流出がみられた。

 

問題1.この時点でのAさんのアセスメントで適切なのはどれか。

 1.胎児頻脈

 2.前期破水

 3.分娩第1期

 4.妊娠高血圧症候群

 

 

 

問題2.午後2時30分、Aさんは3300gの女児を正常分娩した。分娩時の出血量は200mLであった。産褥3日、体温37.0℃、脈拍76/分、血圧118/60mmHgであった。血液データは、Hb11g/dL、Ht35%であった。子宮底の位置は臍下2横指で硬く、赤色の悪露がみられた。

乳房は左右とも張り、乳管の開口数は3本ずつで黄色の乳汁が分泌している。乳頭の伸びは少なく児が吸啜するまでに時間がかかっている。

看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。

 1.鉄分の多い食事を勧める。

 2.子宮底に冷罨法を行う。

 3.乳頭のケアを行う。

 4.授乳を中止する。

 

 

 

問題3.産褥4日、Aさんの体調は回復し、退院が決定した。夫に連れられて来た長男が赤ちゃんを珍しそうにみている。Aさんは退院後に長男の退行現象が現れることを心配している。

Aさんへの説明で適切でないのはどれか。                                                         

 1.「長男と2人きりになる時間をつくるようにしましょう」

 2.「長男と一緒に赤ちゃんのおむつを交換しましょう」

 3.「長男にしっかりするように話しましょう」

 4.「長男をほめて安心させましょう」

 

 

 

●次の文章を読み問題1~2に答えよ。

 

Aさん(31歳、初産婦)。妊娠40週1日。Aさんは午前5時に、陣痛間欠10分、陣痛発作10秒となり入院した。入院時の内診所見は子宮口1cm開大で、未破水であった。

 

問題1.Aさんは、午後2時に子宮口が4cmまで開大し、破水した。このときの胎児心拍数陣痛図を示す。

胎児心拍数陣痛図の情報で正しいのはどれか。

 

 1.陣痛間欠4分

 2.陣痛発作10秒

 3.母体脈拍数50/分

 4.胎児心拍数基線150~160bpm

 

 

 

問題2.このとき、Aさんは陣痛のたびに緊張して身体を固くし、痛みがないときは眠そうにしている。昼食は、プリン1個と牛乳1本を摂っている。Aさんは「赤ちゃんは、なかなか生まれないですね」と疲れた表情で看護師に話す。

このときのAさんへの対応として適切なのはどれか。

 1.「陣痛に合わせていきんでみましょう」

 2.「眠いときは眠るようにしましょう」

 3.「階段の昇り降りをしましょう」

 4.「お風呂に入ってみましょう」

 

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(30歳、初産婦)は妊娠39週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11時45分の診察で子宮口が8cm開大となった。看護師が12時に昼食を配膳にいくとAさんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

 

問題1.Aさんへの看護で最も適切なのはどれか。

 1.坐位になるよう勧める。

 2.シャワー浴を勧める。

 3.食事摂取を促す。

 4.呼吸法を促す。

 

 

 

問題2.Aさんは16時15分、3300gの男児を経膣分娩で出産した。Apgar<アプガー>スコアは1分後9点。胎盤娩出直後から凝血の混じった暗赤色の性器出血が持続している。この時点での出血量は600mL。臍高で柔らかい子宮底を触れた。脈拍90/分、血圧116/76mmHg。意識は清明。Aさんは「赤ちゃんの元気な泣き声を聞いて安心しました」と言っている。

このときの看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。

 1.子宮底の輪状マッサージを行う。

 2.膀胱留置カテーテルを挿入する。

 3.水分摂取を促す。

 4.全身清拭を行う。

 

 

 

問題3.Aさんの分娩経過は以下のとおりであった。

 

2時00分 陣痛周期10分

4時00分 入院

15時00分 分娩室入室

15時30分 子宮口全開大

16時00分 自然破水

16時15分 児娩出

16時30分 胎盤娩出

 

Aさんの分娩所要時間はどれか。                                                         

 1.12時間30分

 2.14時間15分

 3.14時間30分

 4.16時間30分

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(34歳、初産婦)は順調な妊娠経過であった。妊娠40週5日の午前8時、10分毎の規則的な子宮収縮を主訴に来院し、医師の診察の結果、入院となった。入院時の胎児心拍数基線は130bpm、胎児の推定体重は3300gであった。

 

問題1.入院時のAさんと胎児の状態で正しいのはどれか。

 1.過期産である。

 2.高年妊婦である。

 3.胎児心拍数基線は正常である。

 4.低出生体重児となる可能性が高い。

 

 

 

問題2.午後0時、助産師が内診したところ、子宮口開大4cmであった。Aさんは陣痛発作時に腰痛を強く訴えている。Aさんの夫(37歳)は、夫婦で出産体験を共有したいと両親学級を受講しており、入院時からAさんに付き添っている。夫はAさんの陣痛発作時、心配そうにAさんの様子を見つめているが、陣痛間欠時にはうとうとしている。訪室した看護師に、夫から「妻が痛がっているのですが、どうすればよいでしょう」と質問があった。胎児心拍数基線は140bpmであった。

このときの看護師の夫への対応で最も適切なのはどれか。

 1.別室での休憩を促す。

 2.分娩経過について説明する。

 3.Aさんと病棟内を歩行するように促す。

 4.産痛を緩和するためのマッサージの実施を促す。

 

 

 

問題3.Aさんの分娩は順調に進行した。午後5時に破水し、午後6時には子宮口開大6cmとなった。「便が出そうです。もう、これ以上頑張れない」と陣痛発作時には全身に力が入っている。

このときの看護師の声かけで正しいのはどれか。                                                       

 1.「リラックスするためにお風呂に入りましょう」

 2.「赤ちゃんのために我慢しましょう」

 3.「トイレに行って排便しましょう」

 4.「息を吐いて力を抜きましょう」

 

 

 

産褥期

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

36歳の1回経産婦。第1子は2歳3か月。妊娠38週6日、午前0時40分、15分間欠の規則的な子宮収縮で入院した。午前3時30分に、10分間欠の陣痛となった。その後順調に経過し、午前9時30分に子宮口全開大、9時35分2898gの男児を出産した。

午前9時40分に胎盤を娩出した。その後、分娩室で初回授乳を行い、午前11時40分、子宮底臍下3横指、硬度良好、車椅子で帰室した。

 

問題1.分娩所要時間はどれか。

 1.6時間5分

 2.6時間10分

 3.8時間55分

 4.9時間

 

 

 

問題2.帰室1時間後、陣痛の訴えがあった。子宮底臍下2横指、硬度良好、血性悪露が中等量あった。

対応で適切なのはどれか。

 1.子宮底をマッサージする。

 2.腹部の冷罨法を行う。

 3.シムス位を促す。

 4.再度授乳を行う。

 

 

 

問題3.産褥2日。褥婦の乳房はⅢ型。乳頭はやわらかく突出し、乳管開通は左右とも3,4本、乳房の緊満が軽度みられる。昨日から母子同室になった。授乳時「この子は泣いてばかりで、その都度おっぱいを吸わせるが張ってきません。上の子はミルクで育てました。今回は母乳で育てたいのですができるか心配です」と看護師に訴えた。

対応で最も適切なのはどれか。                                                       

 1.順調な経過をたどっていることを説明する。

 2.時間を決めて母乳を与えるように勧める。

 3.ミルクを補充するように勧める。

 4.泣いたときにおしゃぶりを与えるように勧める。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

22歳の初産婦。妊娠40週2日、午前1時30分に陣痛が発来し、会陰切開術後、午後2時15分、吸引分娩で3400gの女児を出産した。分娩直後から縫合部の痛みを訴えている。出生6時間後、新生児の頭部に骨縫合線を越えない直径5cm大の緊張性のある腫瘤がみられた。

 

問題1.腫瘤の消失時期はどれか。

 1.12時間

 2.2~3日

 3.1週

 4.1~2か月

 

 

 

問題2.産褥1日。体温37.2℃、脈拍数80/分、血圧104/70mmHg。母子同室が開始された。翌朝「とても疲れました。赤ちゃんが気になってあまり眠れませんでした。傷も痛いし、お小水もすっきりしません」と涙ぐんでいた。

対応で適切なのはどれか。

 1.「しばらくすれば傷の痛みはよくなります」

 2.「ひとまず赤ちゃんを預かりましょう」

 3.「尿を管で取ってすっきりしましょう」

 4.「慣れるまで頑張りましょう」

 

 

 

問題3.生後5日。体重3160g、体温37.3℃、呼吸数36/分、心拍数130/分。便は黄色泥状で粘液を含み甘酸っぱい臭気がある。皮膚は乾燥し、亀裂と落屑がある。股関節を開排するとクリックサインがある。

生理的な状態を逸脱しているのはどれか。                                                      

 1.体重減少

 2.便の性状

 3.皮膚の状態

 4.股関節の動き