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●嚥下で正しいのはどれか。
1.嚥下運動は不随意運動である。
2.食塊は口腔→喉頭→食道と移動する。
3.軟口蓋は気管と食道との交通を遮断する。
4.食塊は蠕動運動によって食道内を移送される。
4
食道内では蠕動運動によって胃に運ばれる。2.喉頭じゃなくて咽頭を通る。3.気管と食道の交通を遮断するのは喉頭蓋。
●咀嚼で正しいのはどれか。
1.唾液にはムチンが含まれている。
2.咀嚼筋の不随意的収縮で行われる。
3.舌の運動は三叉神経によって支配される。
4.顎関節を形成するのは下顎骨と頬骨である。
1
唾液の成分には糖を分解するプチアリン(アミラーゼの一種)や口腔粘膜を保護するムチンが含まれる。3.舌の運動を支配しているのは舌下神経。
●食物の嚥下において喉頭蓋が喉頭口を閉鎖する時期はどれか。
1.先行期
2.準備期
3.口腔期
4.咽頭期
5.食道期
4
喉頭蓋が気道の入り口(喉頭口)を蓋するのは食物が咽頭に入るとき、つまり嚥下運動の咽頭期にあたる。
●嚥下運動に伴って起こるのはどれか。2つ選べ。
1.声門の開放
2.舌根の沈下
3.肝臓の上下の動き
4.後鼻孔の閉鎖
5.耳管咽頭口の開口
4,5
1.声門は閉じて、食物が気道に入るのを防ぐ。2.舌は挙上して咽頭へと送り出す。
●食道について正しいのはどれか。
1.厚く強い外膜で覆われる。
2.粘膜は重層扁平上皮である。
3.胸部では心臓の腹側を通る。
4.成人では全長約50cmである。
2
食道の粘膜は重層扁平上皮である。1.うすい外膜である。3.心臓の後ろ。4.長さは約25cm程度。
●胃粘膜からの分泌物とその機能との組み合わせで正しいのはどれか。
1.粘液ー蛋白質の消化
2.内因子ー胃粘膜の保護
3.ガストリンー胃液の分泌抑制
4.塩酸ーペプシノゲンの活性化
4
1.粘液は胃の粘膜を胃酸から保護する。副細胞から分泌される。2.粘膜に存在する内因子はビタミンB12の吸収を行う。3.ガストリンは塩酸の分泌を促進する。
●胃酸の分泌を抑制するのはどれか。
1.アセチルコリン
2.ガストリン
3.セクレチン
4.ヒスタミン
3
セクレチンはガストリンに胃酸を抑制するように指示し、胆汁と膵液を作れと命令する。
●小腸からそのまま吸収されるのはどれか。2つ選べ。
1.グルコース
2.スクロース
3.マルトース
4.ラクトース
5.フルクトース
1,5
●小腸で吸収される栄養素のうち、胸管を通って輸送されるのはどれか。
1.糖質
2.蛋白質
3.電解質
4.中性脂肪
5.水溶性ビタミン
4
●排便時で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.直腸平滑筋は弛緩する。
2.呼息位で呼吸が止まる。
3.外肛門括約筋は収縮する。
4.内肛門括約筋は弛緩する。
5.腹腔内圧は安静時より低下する。
2,4
●排便のメカニズムで正しいのはどれか。
1.横隔膜の挙上
2.直腸内圧の低下
3.内肛門括約筋の弛緩
4.外肛門括約筋の収縮
3
うんちをする時は直腸が収縮し、内肛門括約筋がゆるむ(弛緩する)。
●排便反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。
1.下腸間膜神経節
2.腹腔神経筋
3.骨盤神経
4.腰髄
5.仙髄
3,5
●頭蓋内圧亢進を助長するのはどれか。
1.便秘
2.酸素療法
3.浸透圧利尿薬
4.Fowler<ファウラー>位
1
便秘でいきむ(努責をかける)と血圧が上がり頭蓋内圧亢進を助長する。
●脳ヘルニアの症状はどれか。
1.頻脈
2.縮瞳
3.頸静脈の怒張
4.チェーンストークス呼吸
4
頭蓋内圧亢進、脳ヘルニアでは血圧上昇、徐脈、瞳孔不同、頭痛、嘔吐、意識レベルの低下、チェーンストークス呼吸の症状が挙げられる。
●54歳の女性。激しい頭痛と嘔吐の後、意識を消失したため搬入された。呼吸数12/分、不規則。脈拍50/分。血圧210/120mmHg。瞳孔不同が見られる。
考えられるのはどれか。
1.一過性脳虚血
2.脳ヘルニア
3.てんかん
4.片頭痛
2
頭蓋内圧亢進、脳ヘルニアでは血圧上昇、徐脈、瞳孔不同、頭痛、嘔吐、意識レベルの低下、チェーンストークス呼吸の症状が挙げられる。
●転移性脳腫瘍の患者。脳の冠状断面の模式図を示す。
意識はあるが、図の矢印の方向に圧がかかり始めている。
この時点で最も起こりやすいのはどれか。
●次の文章を読み問題1~3に答えよ。
Aさん(65歳、男性、会社員)は、午後2時、会議の最中に急に発語しづらくなり、右上下肢に力が入らなくなったため、同僚に連れられて救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。来院時、ジャパン・コーマ・スケール<JCS>Ⅰ-3、瞳孔径は両側2.0mm。呼吸数18/分、脈拍60~80/分、不整で、血圧176/100mmHg。右上下肢に麻痺がある。午後4時、Aさんの頭部CTの所見で特に異常は認められなかったが、MRIの所見では左側頭葉に虚血性の病変が認められた。
問題1.この後の治療でまず検討されるのはどれか。
1.血流の再開
2.脳浮腫の予防
3.出血性素因の除去
4.脳血管攣縮の治療
1
文章中に虚血性の病変が認められたと記述があるので血栓などが脳の血管を閉塞させている原因を取り除いて血流を良くすることが求められる。3.虚血性の病変なので脳出血ではない。4.脳血管攣縮はくも膜下出血の後、約2週間ほどで可能性が出てくる。
問題2.Aさんは心原性の脳梗塞と診断され、入院後に治療が開始された。入院後5日、意識レベルがジャパン・コーマ・スケール<JCS>Ⅱ-30まで低下した。頭部CTで出血性梗塞と脳浮腫とが認められ、気管内挿管・人工呼吸器管理を行い、マンニトールを投与してしばらく経過をみることになった。
この時点の看護で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.電気毛布で保温する。
2.瞳孔不同の有無を観察する。
3.水分出納を正のバランスに管理する。
4.Cushing<クッシング>現象に注意する。
5.ベッドを水平位にして安静を維持する。
2,4
脳浮腫を起こしているので頭蓋内圧亢進の症状を疑う。瞳孔不同やクッシング現象は頭蓋内圧亢進の症状である。5.脳浮腫の時はベッドを30度挙上し、脳からの血流を心臓に戻りやすくし頭蓋内圧亢進を防ぐようにする。
問題3.減圧開頭術後2週。気管内チューブは抜菅され、意識レベルはジャパン・コーマ・スケール<JCS>Ⅱ-10である。右上下肢の麻痺と運動性失語とが認められ、発語は少ない。利き手は右手である。
Aさんとのコミュニケーションの方法で最も適切なのはどれか。
1.筆談を促す。
2.文字盤を用いる。
3.大きな声で話す。
4.イラストを用いる。
4
運動性失語(ブローカ失語)は話が理解できるが、話し辛いし書き辛い(非流暢・喚語困難)のが特徴。流暢に話すことができないのでイラストを用いることはコミュニケーションが取りやすい。1.書くのがしにくいので違う。2.文字が想起できないので違う。3.話は理解できるので違う。
●肝細胞で合成されるのはどれか。2つ選べ。
1.アルブミン
2.ガストリン
3.セクレチン
4.γ-グロブリン
5.コレステロール
1,5
●脂肪を乳化するのはどれか。
1.胆汁酸塩
2.トリプシン
3.ビリルビン
4.リパーゼ
1
胆汁酸塩は肝臓で作られる胆汁の主成分であり、脂肪の乳化に働く。
●膵液について正しいのはどれか。
1.弱アルカリ性である。
2.糖質分解酵素を含まない。
3.セクレチンによって分泌量が減少する。
4.Langerhans<ランゲルハンス>島のβ細胞から分泌される。
1
●副交感神経の作用はどれか。2つ選べ。
1.発汗
2.縮瞳
3.尿量減少
4.心拍数減少
5.消化管運動抑制
2,4
リラックスしているときが副交感神経が優位になっている時である。リラックスしている時は瞳は小さく、心拍数は減少する。
●副交感神経の作用はどれか。2つ選べ。
1.瞳孔の収縮
2.発汗の促進
3.気管支の拡張
4.唾液分泌の亢進
5.消化管運動の抑制
1,4
リラックスしているときが副交感神経が優位になっている時である。リラックスしている時は瞳は小さくなる。また、唾液分泌の亢進は副交感神経である。
●副交感神経の作用はどれか。2つ選べ。
1.瞳孔の散大
2.発汗の促進
3.心拍数の低下
4.気管支の拡張
5.消化液の分泌亢進
3,5
リラックスしているときが副交感神経が優位になっている時である。リラックスしている時は消化液の分泌がすすみ、消化活動が盛んになる。また、心拍数は低下する。
●副交感神経を含む脳神経はどれか。2つ選べ。
1.動眼神経
2.三叉神経
3.内耳神経
4.迷走神経
5.舌下神経
1,4
脳神経12対のうち副交感神経の成分を含むものは動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経。
●副交感神経を含む脳神経はどれか。2つ選べ。
1.嗅神経
2.視神経
3.動眼神経
4.三叉神経
5.迷走神経
3,5
脳神経12対のうち副交感神経の成分を含むものは動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経。
●閉眼に関与する神経はどれか。
1.動眼神経
2.滑車神経
3.三叉神経
4.外転神経
5.顔面神経
5
●眼球運動を行う神経はどれか。
1.視神経
2.外転神経
3.顔面神経
4.三叉神経
2
眼球運動に関係する神経は滑車神経・外転神経・動眼神経。
●咀嚼運動に関わる脳神経はどれか。
1.嗅神経
2.滑車神経
3.三叉神経
4.動眼神経
5.内耳神経
3
●片側性の末梢性顔面神経麻痺の症状はどれか。2つ選べ。
1.眼瞼が下垂する。
2.顔面の知覚が鈍い。
3.口角が垂れ下がる。
4.物が二重に見える。
5.額にできるしわに左右差がある。
3,5
顔面神経麻痺は額のしわが作れない、目が閉じれない、口角下垂などが挙げられる。
●声帯の運動や緊張度を調節する神経を分枝するのはどれか。
1.三叉神経
2.顔面神経
3.舌咽神経
4.迷走神経
5.舌下神経
4
迷走神経の枝の1つの反回神経は声帯筋を支配し、発声に関与する。
●三叉神経を求心路として起こるのはどれか。
1.瞬目反射
2.対光反射
3.追跡運動
4.輻輳反射
1
瞬目反射とは目の角膜を保護するために目の周辺に物が触れると反射的に眼瞼を閉じる反射であり、三叉神経による。
●脳神経とその障害による症状との組み合わせで正しいのはどれか。
1.視神経ー複視
2.舌下神経ー舌の偏位
3.動眼神経ー眼球の外転不能
4.三叉神経ー額のしわ寄せ不能
2
舌下神経麻痺では舌が偏位する。
●脳神経とその機能の組み合わせで正しいのはどれか。
1.顔面神経ー顔の感覚
2.舌下神経ー舌の運動
3.動眼神経ー眼球の外転
4.三叉神経ー額のしわ寄せ
2
●末梢神経とその作用の組合せで正しいのはどれか。
1.橈骨神経ー母指の屈曲
2.尺骨神経ー手関節の背屈
3.坐骨神経ー大腿の伸展
4.腓骨神経ー足の背屈
4
●運動神経の神経伝達物質はどれか。
1.ドパミン
2.ヒスタミン
3.セロトニン
4.アドレナリン
5.アセチルコリン
5
運動神経の末端からはアセチルコリンが放出される。→これで筋肉を刺激する。
●アセチルコリンで収縮するのはどれか。2つ選べ。
1.心筋
2.排尿筋
3.腓腹筋
4.立毛筋
5.瞳孔散大筋
2,3
2.排尿筋は骨盤内臓神経(副交感神経)に支配されており、副交感神経なのでアセチルコリンで収縮する。3.腓腹筋は骨格筋なので運動神経に支配されており、収縮時は運動神経の末端からアセチルコリンが放出される。
●骨格筋の細胞膜には( )に対する受容体がある。自己抗体がこの受容体の働きを阻害すると骨格筋は収縮できなくなる。
( )に入る神経伝達物質として正しいのはどれか。
1.アセチルコリン
2.アドレナリン
3.ドパミン
4.ノルアドレナリン
1
運動神経の末端からは神経伝達物質であるアセチルコリンが放出され、骨格筋に働く。骨格筋はこのアセチルコリンを受け取り、筋肉を収縮させることができる。
●神経筋接合部にあるイオンチャネル型受容体にアセチルコリンが結合すると、あるイオンが筋細胞内に流入する。このイオンはどれか。
1.塩化物イオン
2.カリウムイオン
3.カルシウムイオン
4.ナトリウムイオン
4
●筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
1.僧帽筋ー横隔神経
2.上腕三頭筋ー橈骨神経
3.横隔膜ー肋間神経
4.腓腹筋ー坐骨神経
2
上腕や前腕の伸筋群は橈骨神経に支配されている。
●麻痺すると猿手を生じるのはどれか。
1.総腓骨神経
2.橈骨神経
3.尺骨神経
4.正中神経
4
正中神経麻痺の中でも低位麻痺によって猿手が起こる。
●手の写真を示す。
写真の斜線部分で、正中神経の圧迫によって知覚異常を生じる部位を示しているのはどれか。
●上位運動ニューロン徴候および下位運動ニューロン徴候の有無について表に示す。
筋委縮性側索硬化症<ALS>において正しいのはどれか。
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