1.心臓の構造と周辺知識

●大動脈に血液を送り出す部位はどれか。

 1.左心室

 2.右心室

 3.左心房

 4.右心房

 

 

 

●健常な成人の心臓について、右心室と左心室で等しいのはどれか。2つ選べ。

 1.単位時間当たりの収縮の回数

 2.拡張時の内圧

 3.収縮時の内圧

 4.心室壁の厚さ

 5.1回拍出量

 

 

 

●脱水で低下するのはどれか。

 1.中心静脈圧

 2.レニン分泌量

 3.血清総蛋白量

 4.ヘモグロビン濃度

 

 

 

●左心房と左心室の間に位置するのはどれか。

 1.三尖弁

 2.僧帽弁

 3.大動脈弁

 4.肺動脈弁

 

 

 

●右心の構造について正しいのはどれか。

 1.右房室間には二尖弁がある

 2.右心房から2本の肺動脈が出ている

 3.右心房には洞房結節がある

 4.右心室の壁は、左心室の壁の3倍の厚さである

 

 

 

●固有心筋の特徴はどれか。

 1.平滑筋である

 2.骨格筋よりも不応期が短い

 3.活動電位にプラトー相がみられる

 4.筋層は右心室の方が左心室より厚い

 

 

 

●血管で正しいのはどれか。

 1.静脈には弾性線維が多い

 2.動脈壁には弁が存在する

 3.毛細血管壁は1層である

 4.動脈は容量血管である

 

 

 

●胎児で酸素飽和度の最も高い血液が流れているのはどれか。

 1.門脈

 2.臍動脈

 3.臍静脈

 4.下大静脈

 

 

 

●胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れているのはどれか。

 1.臍静脈

 2.臍動脈

 3.肺静脈

 4.肺動脈

 

 

 

●体表からの触診で最も触れにくいのはどれか。

 1.総頸動脈

 2.外腸骨動脈

 3.橈骨動脈

 4.大腿動脈

 5.足背動脈

 

 

 

●人体の右側のみにあるのはどれか。

 1.総頸動脈

 2.腕頭動脈

 3.腋窩動脈

 4.内頸動脈

 5.鎖骨下動脈

 

 

 

●無対の静脈はどれか。

 1.鎖骨下静脈

 2.総腸骨静脈

 3.内頸静脈

 4.腕頭静脈

 5.門脈

 

 

 

●血管に吻合がないのはどれか。

 1.皮静脈

 2.冠動脈

 3.腋窩動脈

 4.腸絨毛の毛細血管

 

 

 

●心臓の刺激伝導系で最も早く興奮するのはどれか。

 1.ヒス束

 2.房室結節

 3.洞結節

 4.プルキンエ線維

 

 

 

●刺激伝導系の形態として正しい組合せはどれか。

 1.房室結節→洞房結節→プルキンエ線維→ヒス束

 2.洞房結節→房室結節→ヒス束→プルキンエ線維

 3.洞房結節→房室結節→プルキンエ線維→ヒス束

 4.房室結節→洞房結節→ヒス束→プルキンエ線維

 

 

 

●心房と心室の間を電気的に結合し、心房側の興奮を心室側に伝えるのはどれか。

 1.心筋層

 2.心内膜

 3.洞房結節

 4.His<ヒス>束

 5.Purkinje<プルキンエ>繊維

 

 

 

●刺激伝導系でないのはどれか。

 1.腱索

 2.洞房結節

 3.房室結節

 4.プルキンエ線維

 

 

 

●正常心拍の歩調とり(ペースメーカー)はどれか。

 1.ヒス束

 2.房室結節

 3.洞房結節

 4.プルキンエ線維

 

 

 

●心臓の模型図を示す。

 

 通常のペースメーカーはどれか。

 1.1

 2.2

 3.3

 4.4

 5.5

 

 

 

●心臓の自動収縮について正しいのはどれか。

 1.運動神経で促進される

 2.興奮を伝える刺激伝導系がある

 3.ペースメーカーはヒス束である

 4.中脳の血管運動中枢による支配を受ける

 

 

 

2.虚血性心疾患

●狭心症による胸痛の持続時間で適切なのはどれか。

 1.5秒

 2.5分

 3.50分

 4.5時間

 

 

 

●狭心症の特徴はどれか。

 1.心筋傷害マーカーが上昇する

 2.ニトログリセリンが有効である

 3.発作は15分以上持続する

 4.痛みは安静でも寛解しない

 

 

 

●Aさんは会議中に時々動悸を感じることがあったため受診した。

安静時心電図に異常は認められなかった。次に行う検査はどれか。

 1.運動負荷心電図

 2.動脈血ガス分析

 3.心臓カテーテル検査

 4.ホルター心電図

 

 

 

●ホルター心電図検査の説明で適切なのはどれか。

 1.「普段どおり入浴できます」

 2.「性生活の制限はありません」

 3.「胸部に12個電極を貼ります」

 4.「皮膚に違和感があれば電極を貼り替えてください」

 

 

 

●Holter<ホルター>心電図検査の説明で正しいのはどれか。

 1.就寝時は電極を外す。

 2.電極は四肢に装着する。

 3.検査中は電気カーペットを使用しない。

 4.検査中は普段の生活よりも活動量を減らす。

 

 

 

●初めてニトログリセリンを処方された患者への指導で適切なのはどれか。

 1.「便秘しやすくなります」

 2.「納豆は食べないでください」

 3.「血圧が低下することがあります」

 4.「薬は食前に水で服用してください」

 

 

 

●狭心症の治療に用いる薬はどれか。2つ選べ。

 1.アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬

 2.スルホニル尿素薬

 3.ジギタリス製剤

 4.抗血小板薬

 5.硝酸薬

 

 

 

●労作性狭心症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。

 1.低残渣の食事をとるよう心がける

 2.ニトログリセリンを定期的に使用する

 3.動いたら休む習慣をつけるよう心がける

 4.入浴は42℃くらいのお湯で肩までつかる

 

 

 

●虚血性心疾患の危険因子はどれか。2つ選べ。

 1.喫煙

 2.ストレス

 3.少量の飲酒

 4.低アルブミン血症

 5.血中HDLコレステロール高値

 

 

 

●Aさん(44歳、男性、会社員)は、20年以上の喫煙歴があり、BMI26である。会社の健康診断で脂質異常症と高血圧症を指摘された。

Aさんが発症する危険性が高い疾患はどれか。

 1.Ⅰ型糖尿病

 2.潰瘍性大腸炎

 3.肺血栓塞栓症

 4.労作性狭心症

 5.閉塞性血栓血管炎<TAO>

 

 

 

●狭心症の患者。強い胸痛が持続し、救急車で救急外来に到着。

12誘導心電図で、V1~V4でST上昇。Ⅱ、Ⅲ、αVFでST低下が見られた。

患者の状態をアセスメントするために優先度が高い血液検査項目はどれか。

 1.トロポニンT

 2.乳酸脱水素酵素

 3.血清クレアチニン

 4.アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ

 

 

 

●急性心筋梗塞において上昇のピークが最も早いのはどれか。

 1.AST<GOT>

 2.ALT<GPT>

 3.LD<LDH>

 4.CK<CPK>

 

 

 

●急性心筋梗塞で入院した患者。このときの検査所見で適切なのはどれか。

 1.心電図のST上昇

 2.左肺呼吸音の減弱

 3.クレアチンキナーゼ(CK)の下降

 4.胸部X線写真で心陰影の縮小

 

 

 

●Aさん(55歳、男性)は、仕事中に胸痛発作に襲われ、急性心筋梗塞で緊急入院した。

入院直後に、経皮的冠状動脈形成術(PCI)を受けた。

入院翌日、Aさんは「昨日は、痛みが強くて医師の説明がよく分からなかった。僕はどんな手術をしたのでしょうか。」と看護師に尋ねた。

経皮的冠状動脈形成術(PCI)の説明で適切なのはどれか。

 1.「詰まっていた血管を風船で拡げました」

 2.「血管に詰まっていた血栓を吸収しました」

 3.「足の血管の一部を心臓の血管に移植しました」

 4.「血管に詰まっていた血栓を薬で溶かしました」

 

 

 

●冠状動脈造影検査で穿刺に最も多く用いるのはどれか。

 1.総頸動脈

 2.橈骨動脈

 3.尺骨動脈

 4.鎖骨下動脈

 

 

 

●急性心筋梗塞で、緊急に左大腿動脈から経皮的冠状動脈内血栓溶解療法を受けた患者が、2時間後に「あおむけに寝ているから腰が痛い」と訴えた。穿刺部位からの出血はなく、バイタルサインは安定している。

この時の対応で適切なのはどれか。

 1.膝の屈伸運動を促す

 2.穿刺部位の圧迫を除去する

 3.腰部にバスタオルを入れる

 4.ゆっくり側臥位になるよう促す

 

 

 

●血液造影写真を示す。

 

 

造影部位で正しいのはどれか。

 1.脳動脈

 2.冠動脈

 3.肺動脈

 4.肝動脈

 5.腎動脈

 

 

 

●検査の画像を示す。

 

狭心症の手術に最も重要な検査はどれか。

 1.A

 2.B

 3.C

 4.D

 5.E

 

 

 

●開心術後の心タンポナーデで正しいのはどれか。

 1.徐脈

 2.心音増強

 3.心拍出量の増加

 4.中心静脈圧の上昇

 

 

 

●開心術後の心タンポナーデで正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.徐脈

 2.心音減弱

 3.心拍出量の増加

 4.中心静脈圧の上昇

 5.吸気時収縮期圧の10mmHg上昇

 

 

 

●Aさん(78歳、女性)は心筋梗塞の再発作で入院した。

治療経過は順調であるが、日常における行動範囲が拡大しない。Aさんは「心臓に負担がかかるから休んでいたい」と言う。

Aさんへの言葉かけで適切なのはどれか。

 1.「それでは、休みましょう」

 2.「息が上がる程度に動きましょう」

 3.「不整脈があっても大丈夫ですよ」

 4.「負荷がかかると思うのはどんなときですか」

 

 

 

●冠動脈バイパス術(CABG)後5時間が経過したとき、心嚢ドレーンからの排液が減少し、血圧低下と脈圧の狭小化とがあり、「息苦しい」と患者が訴えた。

最も考えられるのはどれか。

 1.肺梗塞

 2.不整脈

 3.心筋虚血

 4.心タンポナーデ

 

 

 

●開心術後の装着機器とその目的の組合せで正しいのはどれか。

 1.スワンガンツカテーテル ー 胸水の吸引

 2.心嚢ドレーン ー 心タンポナーデの予防

 3.直腸温モニター ー 術後イレウス(腸閉塞)の予防

 4.パルスオキシメーター ー 不整脈の監視

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。

不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症が疑われたため検査をすることになった。脂質異常症の既往がある。 

 

問題1.Aさんの運動負荷心電図検査(トレッドミル運動負荷試験)の結果を以下に示す。

 

 このときの心電図の所見で適切なのはどれか。

 1.発作時はST低下がある。

 2.発作時はP波が低下している。

 3.安静時は異常Q波がある。

 4.安静時は冠性T波がある。

 5.安静時と発作時ともにQRS幅が拡大している。

 

 

 

問題2.検査の結果、Aさんは労作性狭心症と診断され、硝酸薬、カルシウム拮抗薬および抗血小板薬を内服することになった。その後、外来通院を続け、以前と同様に負荷のかかる作業もできるようになった。内服治療から1か月後、胸部の圧迫感が強くなり、時々左上腕から前腕にかけての放散痛も出現するようになったため、経皮的冠動脈形成術<PCI>を受けた。

カテーテルは右大腿動脈から挿入されていた。手術中から抗凝固療法を実施している。

 

手術直後の観察項目として適切なのはどれか。2つ選べ。

 1.乏尿の有無

 2.皮膚の黄染

 3.出血の有無

 4.両足背動脈の触知

 5.穿刺部位の感染徴候

 

 

問題3.Aさんの経過は順調で、手術後4日に退院することになった。Aさんは「家に戻ってもまた症状が出るのではないかと心配です」と話した。

 

Aさんに対する退院指導の内容として適切なのはどれか。2つ選べ。

 1.「水分摂取を控えましょう」

 2.「肉類を多く食べましょう」

 3.「睡眠時間を確保しましょう」

 4.「自動車の運転はやめましょう」

 5.「次回の外来受診までは重い荷物を運ぶ作業は控えましょう」

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(50歳、男性、会社員)は半年ほど前から労作時に胸痛と呼吸困難感があり、狭心症と診断され内服治療を受けている。本日明け方から胸部に圧迫感があった。出勤途中に強い胸痛を自覚し、自ら救急車を要請した。

救急外来到着時のバイタルサインは、体温35.8℃、呼吸数30/分、脈拍112/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SPO2>93%(酸素2L/分)。意識は清明。12誘導心電図はV1~V4でST上昇、Ⅱ、Ⅲ、aVFでST低下がみられた。

 

問題1.救急外来到着時にAさんの状態をアセスメントするために優先度が高い血液検査項目はどれか。

 

 1.トロポニンT

 2.乳酸脱水素酵素

 3.血清クレアチニン

 4.アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ

 

 

 

問題2.心臓カテーテル検査の結果、Aさんは急性心筋梗塞と診断された。心係数2.4L/分/㎡、肺動脈楔入圧20mmHgでForrester<フォレスター>分類Ⅱ群であった。

身体所見:両側下肺野で呼吸音が減弱しており、軽度の粗い断続性副雑音が聴取される。

心エコー検査:左室駆出率<LVEF>58%

胸部エックス線検査:心胸郭比<CTR>48%

この時のAさんのアセスメントで適切なのはどれか。

 1.心拡大が認められる。

 2.肺うっ血が起きている。

 3.末梢循環不全が起きている。

 4.左心室の収縮力が低下している。

 

 

 

問題3.その後、Aさんは経皮的冠動脈形成術<PCI>を受けた。帰室時のバイタルサインは、体温36.2℃、呼吸数20/分、脈拍58/分、整、血圧80/40mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SPO2>95%(酸素1L/分)。顔面は蒼白、冷汗を認めた。意識は清明である。

 

このとき看護師が最初に行うことはどれか。

 1.側臥位にする。

 2.除細動器の準備を行う。

 3.穿刺部の出血の有無を確認する。

 4.鎮痛薬の処方を医師に相談する。

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(55歳、男性)は、仕事中に胸痛発作に襲われ、急性心筋梗塞で緊急入院した。入院直後に、経皮的冠状動脈形成術を受けた。

 

 

問題1.入院翌日、Aさんは「昨日は、痛みが強くて医師の説明がよく分からなかった。僕はどんな手術をしたのでしょうか」と看護師に尋ねた。

 

経皮的冠状動脈形成術の説明で適切なのはどれか。

 1.「詰まっていた血管を風船で拡げました」

 2.「血管に詰まっていた血栓を吸引しました」

 3.「足の血管の一部を心臓の血管に移植しました」

 4.「血管に詰まっていた血栓を薬で溶かしました」

 

 

 

問題2.Aさんは順調に回復し、入院5日目には心臓リハビリテーションの計画に沿って、病棟内のトイレまで歩行ができるようになった。Aさんは「さっきトイレに行ってきたけれど、調子が良いから中庭を散歩しても大丈夫ですか」と笑顔で尋ねた。その日のAさんの状態は、体温36.6℃、呼吸数18/分、脈拍84/分、血圧134/84mmHgであった。

 

Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

 1.調子が良いなら大丈夫だと話す。

 2.脈拍が90/分になるくらいのスピードで歩くよう指導する。

 3.心電図モニターの電波が届かない中庭には行けないと話す。

 4.歩行範囲は計画に沿って拡大していく必要があることを説明する。

 

 

 

問題3.看護師がAさんに心筋梗塞の再発作の予防について説明した。Aさんは「左胸が痛くならなければ大丈夫なんですか」と尋ねた。

 

胸痛以外の発作の兆候の説明として適切なのはどれか。

 1.羞明

 2.背部痛

 3.乾性咳嗽

 4.出血傾向

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

55歳の男性。営業職、10年前に定期健康診断で高血圧症と脂質異常症とを指摘され、薬物治療を続けていた。

2年前から階段昇降時に胸部圧迫感を感じていた。

今朝、駅の階段を登ったところ、胸痛と息苦しさとが出現し、労作性狭心症の疑いで入院した。

身長170cm、体重84kg、脈拍数84/分、整、血圧162/80mmHg。入院後の12誘導心電図は正常である。血清クレアチンキナーゼ(CK)、AST(GOT)の上昇はみられない。

 

問題1.入院直後に行われる処置で適切なのはどれか。

 1.心電図の持続モニタリング

 2.中心静脈圧の測定

 3.動脈ラインの確保

 4.IABP(大動脈内バルーン・バンピング)

 

 

 

問題2.翌日の午前中に冠状動脈造影を行うことになった。

事前の説明で適切なのはどれか。

 1.検査は全身麻酔で行われる。

 2.造影で息苦しさが改善される。

 3.検査後、穿刺部の圧迫止血が行われる。

 4.造影用カテーテルは24時間留置される。

 

 

 

問題3.容態は安定し退院が決まった。

退院後の生活指導で適切なのはどれか。

 1.「胸痛が出現したら救急車を呼んでください」

 2.「階段の昇降はしないでください」

 3.「塩分は1日6g未満を目指してください」

 4.「蛋白質は1日30g以内にしてください」

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(48歳、男性、会社員)は、8年前から高血圧症、脂質異常症および労作性狭心症に対して内服治療をしていた。胸部絞扼感が時々出現するため、経皮的冠動脈形成術<PCI>を実施することになった。Aさんは身長165cm、体重80kgである。

午前9時過ぎから左橈骨動脈を穿刺し、狭窄部位である左冠状動脈にステント留置術が行われ、午前11時ころに終了した。

 

 

問題1.経皮的冠動脈形成術<PCI>終了後、穿刺部位を圧迫固定した。気分不快などの症状はない。

 

術後のAさんへの説明で適切なのはどれか。

 1.「すぐに歩行できます」

 2.「夕食まで食事はできません」

 3.「2日後までシャワー浴はできません」

 4.「左手首の圧迫固定は明日の朝まで行います」

 

 

 

問題2.経皮的冠動脈形成術<PCI>終了後も点滴静脈内注射が継続され、抗血小板薬と抗菌薬の投与が行われた。

その後、看護師はAさんの穿刺部位の出血はないことを確認した。

 

次に行う観察で最も注意すべき項目はどれか。

 1.発熱

 2.麻痺症状

 3.皮膚の黄染

 4.穿刺部位の感染徴候

 

 

 

問題3.術後3日に退院することになった。

 

Aさんに対する退院指導の内容として適切なのはどれか。

 1.「職場復帰は2週間後からにしましょう」

 2.「3か月後の目標体重を65kgにしましょう」

 3.「狭心症の症状が再度現れる可能性があります」

 4.「退院後に穿刺部から出血する危険性があります」

 

 

●次の文章を読み問題1~2に答えよ。

 

Aさん(60歳、男性)は、自宅近くを散歩中に突然の胸痛が出現し、救急車を要請した。

救急隊到着時のバイタルサインは、呼吸数28/分、脈拍100/分、血圧80/40mmHgであった。冷汗が著明で、前胸部から左肩にかけての激痛を訴えていた。問診で狭心症の既往歴があることが分かった。入院時の検査で急性心筋梗塞と診断された。

 

 

問題1.このときの検査所見として適切なのはどれか。

 

 1.心電図のST上昇

 2.左肺呼吸音の減弱

 3.クレアチンキナーゼ<CK>の下降

 4.胸部エックス線写真での心陰影の縮小

 

 

 

問題2.緊急心臓カテーテル検査で左冠動脈起始部に90%の閉塞を認め、緊急冠動脈バイパス術が行われた。術後5日、集中治療室から一般病棟に転棟した。Aさんは「手術も無事終わって命が助かった。リハビリテーションが大切と聞いたので、頑張って廊下を歩きますよ」と看護師に話した。術後のADL拡大は順調に進み、Aさんは病棟内での200mの歩行が許可されている。胸部症状の出現や心電図の変化は認めない。

 

Aさんへの心臓リハビリテーションについて適切なのはどれか。

 1.息苦しさが出現したら中止する。

 2.気分の良いときに階段昇降を勧める。

 3.衣服の着脱は家族に介助してもらう。

 4.レジスタントレーニングを中心に行う。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~2に答えよ。

 

Aさん(64歳、男性)は、人工心肺装置を使用した冠動脈バイパス術<CABG>を受け、ICUに入室した。

手術時間10時間、手術中の輸液量6200mL、出血量480mL、尿量980mLであった。 

 

問題1.術後1日。経口気管チューブが挿入され、人工呼吸器による補助換気が行われている。吸入酸素濃度40%、動脈血酸素分圧<PaO>96Torr、動脈血炭酸ガス分圧<PaCO2>35Torr。断続性副雑音が聴取され、気道から泡沫状の分泌物が吸引された。胸部エックス線写真で両肺全体に透過性の低下を認める。胸水を認めない。

 

Aさんに起こっていると考えられる合併症はどれか。

 1.無気肺

 2.肺水腫

 3.肺血栓塞栓症

 4.人工呼吸器関連肺炎

 

 

 

問題2.術後4日。人工呼吸器を離脱し、意識は清明である。経鼻酸素によって酸素飽和度は正常範囲を維持している。左前腕の点滴チューブからカテコラミンが少量投与され、循環機能は安定している。この日の夜、急にAさんの独り言が多くなり、「天井に虫がいる」、「怖いから家に帰る」と繰り返し、点滴チューブを引っ張る動作が見られ、翌朝までにほとんど眠っていなかった。

 

術後5日の看護で適切なのはどれか。

 1.家族の面会を制限する。

 2.天井の虫は幻覚であると説明する。

 3.モーニングケア後に睡眠薬を与薬する。

 4.点滴チューブを病衣の袖に通して見えないようにする。

 

 

3.心不全

●胸部エックス線写真を示す。

心胸郭比について正しいのはどれか。

 1.小さい

 2.正常である

 3.大きい

 4.測定できない

 

 

 

●うっ血性心不全が疑われる患者が救急外来を受診した。

その際、12誘導心電図検査、胸部エックス線検査に加えて行われる優先度が高い検査はどれか。

 1.冠動脈CT検査

 2.心臓超音波検査

 3.心筋シンチグラム

 4.心臓カテーテル検査

 

 

 

●起坐呼吸を示すのはどれか。

 1.ファロー四徴症

 2.急性心筋梗塞

 3.心タンポナーデ

 4.うっ血性心不全

 

 

 

●体位とその目的の組合せで正しいのはどれか。

 1.心不全の起坐位  ー 静脈還流量の減少

 2.悪心・嘔吐時の側臥位 ー 噴門部からの逆流減少

 3.腰椎麻酔後の頭部挙上 ー 換気量の増加

 4.腹水貯留時のファウラー位 ー 横隔膜の上昇

 

 

 

●急性左心不全の症状はどれか。

 1.肝腫大

 2.呼吸困難

 3.下腿浮腫

 4.頸静脈怒張

 

 

 

●肺うっ血が原因で生じるのはどれか。2つ選べ。

 1.肺塞栓

 2.右室肥大

 3.発作性夜間呼吸困難

 4.僧帽弁狭窄

 5.連続性ラ音

 

 

 

●左心不全で入院中の片麻痺患者。夜間に呼吸が苦しくなり顔色不良となった。

対応で適切なのはどれか。

 1.肩枕を入れる

 2.起坐位にする

 3.下肢を挙上する

 4.ヴァルサルヴァ法を実施する

 

 

 

●慢性心不全患者の急性増悪を疑うのはどれか。

 1.体重の減少

 2.喘息様症状

 3.下肢の熱感

 4.くも状血管腫

 

 

 

●慢性心不全患者の生活指導で、心臓への負担を少なくするのはどれか。

 1.肺炎球菌ワクチン接種の回避

 2.蛋白質を制限した食事

 3.食直後の散歩

 4.排泄後の休息

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(54歳、男性)は、10年前に心筋梗塞を発症し、2年前に慢性心不全と診断され外来受診を続けてきた。1週前からトイレ歩行時に息苦しさがあり、4日前から夜に咳と痰とがみられ眠れなくなっていた。本日、Aさんは定期受診のため来院し、心不全の増悪と診断され入院した。入院時、体温36.3℃、呼吸数24/分、脈拍96/分、整で、血圧124/72mmHgであった。心エコー検査で左室の駆出率28%であった。

体重は1週間で4kg増加し下肢の浮腫がみられる。

 

問題1.このときのAさんのアセスメントで適切なのはどれか。

 1.ショック状態の可能性が高い

 2.左心不全の症状はみられない

 3.NYHA機能分類のⅠ度に該当する

 4.浮腫は右心不全の症状によると考えられる

 

 

 

問題2.Aさんの咳嗽を軽減する方法で最も適切なのはどれか。

 1.起坐位を保つ

 2.腹式呼吸を促す

 3.部屋の湿度を30%に保つ

 4.超音波ネブライザーを使用する

 

 

 

問題3.入院治療によりAさんの症状は改善し、2日後に退院予定である。

 

退院後の受診についての説明で最も適切なのはどれか。

 1.「夜間の咳で受診する必要はありません」

 2.「体温が38.0℃以下なら受診の必要はありません」

 3.「今回のように体重が増加したときは受診してください」

 4.「仕事から帰って足に浮腫がみられたら受診してください」

 

 

 

4.不整脈と心電図

●心電図でT波の上昇の原因となるのはどれか。

 1.高カリウム血症

 2.低カリウム血症

 3.高カルシウム血症

 4.低カルシウム血症

 

 

 

●高カリウム血症の患者でみられるのはどれか。

 1.Trousseau<トルソー>徴候

 2.心電図でのT波の増高

 3.腸蠕動音の低下

 4.四肢の麻痺

 

 

 

●心電図を示す。心電図の記録速度は25mm/秒である。

心電図波形によって計測した心拍数で正しいのはどれか。

 1.30/分以上、50/分未満

 2.50/分以上、70/分未満

 3.70/分以上、90/分未満

 4.90/分以上、100/分未満

 5.100/分以上、110/分未満

 

 

 

●ペースメーカー装着患者における右心室ペーシング波形の心電図を示す。心電図の記録速度は通常の25mm/秒であり、矢印で示した小さなノッチがペースメーカーからの電気刺激が入るタイミングを示している。

心電図波形によって計測した心拍数で正しいのはどれか。

 1.30/分以上、50/分未満

 2.50/分以上、70/分未満

 3.70/分以上、90/分未満

 4.90/分以上、99/分以下

 

 

 

●心電図を示す。

 

所見として正しいのはどれか。2つ選べ。

 1.R-R間隔の不整

 2.細動波の出現

 3.QRS波の消失

 4.STの上昇

 5.陰性T波

 

 

 

●心房細動で発症リスクが高まるのはどれか。

 1.脳塞栓

 2.脳出血

 3.心筋炎

 4.心外膜炎

 5.心内膜炎

 

 

 

●脳塞栓症を生じやすい不整脈はどれか。

 1.心房細動

 2.WPW症候群

 3.心房性期外収縮

 4.心室性期外収縮

 5.完全房室ブロック

 

 

 

●モニター心電図は規則正しかったが、1分前から図のような波形がみられた。

 

自覚・他覚症状で考えられるのはどれか。

 1.めまい

 2.意識消失

 3.脈拍欠損

 4.血圧低下

 

 

 

●心電図波形を示す。心室頻拍はどれか。

 

 1.①

 2.②

 3.③

 4.④

 

 

 

●心電図モニターで不整脈の変化がみられた。このときの心電図を別に示す。

 

初期対応で適切なのはどれか。

 1.胸骨圧迫を行う。

 2.体表面ペーシングを準備する。

 3.自覚症状がなければ経過観察をする。

 4.自覚症状と血圧を医師に報告して指示を待つ。

 

 

 

●自動体外式除細動器<AED>による電気的除細動の適応となるのはどれか。

 1.心静止

 2.心房細動

 3.心室細動

 4.房室ブロック

 

 

 

●心静止の患者に投与する薬剤はどれか。

 1.ドパミン

 2.アトロピン

 3.リドカイン

 4.アドレナリン

 

 

 

●ペースメーカー植込みの有無を事前に確認すべき検査はどれか。

 1.超音波検査

 2.エックス線撮影

 3.骨シンチグラフィ

 4.磁気共鳴画像<MRI>

 

 

 

●ペースメーカー装着中の患者に禁忌なのはどれか。

 1.CT

 2.MRI

 3.超音波検査

 4.骨シンチグラフィ

 

 

 

●次の文章を読み問題1~2に答えよ。

 

48歳の男性。電気製品の販売員。労作時の息切れと易疲労感とを主訴に来院し、拡張型心筋症と診断され入院となった。

入院時の脈拍112/分。血圧98/82mmHg。起坐呼吸をしている。

 

問題1.心不全症状と不整脈に対する薬物療法で症状が改善したため退院となった。退院2週後、出勤途中に駅で突然意識を消失し、救急搬送された病院で完全房室ブロック(Ⅲ度房室ブロック)によるアダムス・ストークス症候群と診断された。

このときの心電図はどれか。

 1.1

 2.2

 3.3

 4.4

 

 

 

問題2.その後意識が回復し、退院に向け恒久的ペースメーカー植え込み術が行われた。

職場復帰後、売り場担当を避けた方がよい電気機器はどれか。

 1.パソコン

 2.電気毛布

 3.電磁調理器

 4.ICレコーダー

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(40歳、男性、会社員)は、3年前の定期健康診査で徐脈を指摘されていた。3か月前から時折、めまいを感じることがあったが放置していた。本日、会社から帰宅途中に意識消失発作があり、アダムス・ストークス症候群の疑いで入院した。

脈拍数32/分、血圧120/80mmHg。意識は清明。めまいを訴えている。

 

問題1.診断のために行われる検査で適切なのはどれか。

 1.12誘導心電図検査

 2.磁気共鳴画像検査

 3.心臓カテーテル検査

 4.胸部エックス線撮影

 

 

 

問題2.入院時、イソプレナリン塩酸塩(β刺激薬)が投与された。Aさんに説明する内容で最も適切なのはどれか。

 1.「熱が上がることがあります」

 2.「ドキドキするようなら教えてください」

 3.「排尿しづらくなったら教えてください」

 4.「物が二重に見えるので気をつけてください」

 

 

 

問題3.その後、Aさんにペースメーカー植え込み術が行われた。退院後は職場復帰を希望している。

 

生活指導で適切なのはどれか。

 1.「車の運転は控えましょう」

 2.「毎日脈拍を測定しましょう」

 3.「電池交換の必要はありません」

 4.「入浴時は植え込み部位がつからないようにしてください」

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

Aさん(64歳、女性、主婦)は、50歳で高血圧症と診断され、降圧薬を服用している。栄養指導を受け、食事療法も実施している。趣味はサイクリングと海外旅行である。数か月前からサイクリング中に息苦しさやめまいを感じるようになったため、かかりつけ医から紹介された病院を受診した。外来受診時のバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数24/分、脈拍40/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度<SPO2>98%(room air)。

 

問題1.Aさんは完全房室ブロックが疑われた。

Aさんに行われる検査で優先されるのはどれか。

 1.心臓超音波検査

 2.12誘導心電図検査

 3.心臓カテーテル検査

 4.運動負荷心電図検査

 

 

 

問題2.検査の結果、Aさんは完全房室ブロックと診断された。

今後、Aさんに起こりやすいのはどれか。

 1.脳虚血

 2.肺塞栓症

 3.不安定狭心症

 4.心タンポナーデ

 

 

 

問題3.その後、Aさんにはペースメーカー植え込み術が行われ、看護師は退院後の電磁干渉について説明を行った。Aさんからは「生活の中でどのようなことに注意をすれば良いですか」と質問があった。

 

Aさんが最も注意する必要がある状況はどれか。

 1.新幹線への乗車

 2.パーソナルコンピューターの使用

 3.電動アシスト付き自転車での移動

 4.電子商品監視装置<Electronic Article Surveillance:EAS>の通過

 

 

 

●一次救命処置<BLS>で回復体位はどれか。

 

 1. 1

 2. 2

 3. 3

 4. 4

 

 

 

●成人の心肺蘇生法における圧迫部位を図に示す。

正しいのはどれか。

 1.①

 2.②

 3.③

 4.④

 

 

 

5.その他の疾患

●大動脈解離で真腔と偽腔(解離腔)が形成される。偽腔が形成される大動脈壁の部位はどれか。

 1.外膜

 2.外膜と中膜の間

 3.中膜

 4.中膜と内膜の間

 5.内膜

 

 

 

●急性大動脈解離について正しいのはどれか。

 1.大動脈壁の外膜が解離する。

 2.診断には造影剤を用いないCT検査を行う。

 3.Stanford<スタンフォード>分類B型では緊急手術を要する。

 4.若年層ではMarfan<マルファン>症候群の患者にみられることが多い。

 

 

 

●急性大動脈解離において緊急手術を行うかどうかの観点で用いる分類はどれか。

 1.NYHA分類

 2.スタンフォード分類

 3.Killip<キリップ>分類

 4.DeBakey<ドベーキー>分類

 5.Forrester<フォレスター>分類

 

 

 

●解離性大動脈瘤の破裂直後に出血性ショックとなった患者の症状として正しいのはどれか。

 1.黄疸

 2.浮腫

 3.顔面紅潮

 4.呼吸不全

 

 

 

●下肢の閉塞性動脈硬化症<ASO>の症状はどれか。

 1.間欠性跛行

 2.線維束性収縮

 3.近位筋優位の萎縮

 4.足背動脈の拍動の亢進

 5.登攣性起立(Gowers<ガワーズ>徴候)

 

 

 

●間欠性跛行が出現するのはどれか。

 1.動脈塞栓症

 2.血栓性静脈炎

 3.深部静脈血栓症

 4.閉塞性動脈硬化症

 

 

 

●閉塞性動脈硬化症<ASO>について正しいのはどれか。

 1.橈骨動脈に好発する。

 2.粥状硬化が原因である。

 3.末梢血流量が増加する。

 4.歩行によって痛みが改善する。

 5.中小動脈の非化膿性炎症で生じる。

 

 

 

●動脈硬化症の粥腫形成に関与するのはどれか。2つ選べ。

 1.Langerhans<ランゲルハンス>細胞

 2.メサンギウム細胞

 3.血管内皮細胞

 4.肥満細胞

 5.泡沫細胞

 

 

 

●動脈硬化を直視して評価できる血管はどれか。

 1.冠動脈

 2.眼底動脈

 3.大腿動脈

 4.腹部大動脈

 5.中大脳動脈

 

 

 

●心血管系の症状とアセスメントの組合せで正しいのはどれか。

 1.頸静脈の怒張 ー 中心静脈圧の低下

 2.心尖拍動部の左方移動 ー 右心室肥大

 3.拡張期心雑音 ー 弁の障害

 4.大腿動脈拍動の減弱 ー レイノー現象

 

 

 

●拡張期雑音が聴取されるのはどれか。

 1.僧帽弁狭窄

 2.大動脈弁狭窄

 3.肺動脈弁狭窄

 4.心室中隔欠損

 

 

 

●後天性の大動脈弁狭窄症について正しいのはどれか。

 1.二尖弁が多い。

 2.弁尖の石灰化による。

 3.左室壁は徐々に薄くなる。

 4.拡張期に心雑音を聴取する。

 5.心筋の酸素需要は減少する。

 

 

 

●僧帽弁狭窄症について正しいのはどれか。

 1.弁口面積が拡大する。

 2.左心房内圧が上昇する。

 3.狭心痛を合併することが多い。

 4.弁尖の先天的な3尖化が原因となる。

 5.胸骨右緑第2肋間で心雑音を聴取する。

 

 

 

●肥大型心筋症について正しいのはどれか。

 1.ウイルス感染が主な病因である。

 2.拡張障害が問題となる。

 3.左室内腔は拡大する。

 4.弁膜に肥厚を認める。

 

 

 

●循環障害とそれに関わる疾患との組合せで正しいのはどれか。

 1.塞栓症 ー 潜水病(減圧病)

 2.充血 ー 静脈炎

 3.虚血 ー 紫斑病

 4.うっ血 ー 動脈硬化症

 

 

 

●起立性低血圧について正しいのはどれか。

 1.脱水との関連はない。

 2.高齢者には起こりにくい。

 3.塩分の過剰摂取によって起こる。

 4.脳血流の一時的な増加によって生じる。

 5.自律神経障害を起こす疾患で生じやすい。

 

 

 

●次の文章を読み問題1~3に答えよ。

 

58歳の男性。コンピュータプログラマー。3か月前から右下肢に歩行時の疼痛があり右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。

 

問題1.右大腿動脈からカテーテルを挿入し、右外腸骨動脈閉塞部へのステント留置術が施行された。

ステント留置術施行後の看護で最も重要なのはどれか。

 1.四肢の他動運動

 2.両下肢の安静保持

 3.穿刺部位の止血確認

 4.膀胱留置カテーテルの抜去

 

 

 

問題2.術後経過は良好で抗凝固薬としてワルファリンが処方され、退院が予定された。

退院後の食事で摂取を控えるのはどれか。

 1.わかめ

 2.納豆

 3.こんにゃく

 4.グレープフルーツ

 

 

 

問題3.退院が決まった。仕事中は長時間坐位であり、職場の同僚は喫煙者が多い。

日常生活の留意点で適切なのはどれか。

 1.週に一度は散歩をする。

 2.過剰に水分を取らないように注意する。

 3.1日1回は足背動脈に触れて拍動を確認する。

 4.喫煙の頻度・本数を減らす。